鯛焼きもぐもぐ

『本編絡みの幼少期、スクアーロ絡みで』という素敵なネタを頂いたのですが、続かなかったので没。
でも貧乏性なので載せてみる。




「………………ちび姫ぇ」
「んむ、」
「なに食ってんだぁ、お前」

ちっちゃな口をもぐもぐと一生懸命に動かしている静玖は、その背にまだランドセルを背負ったままだった。




☆ ☆ ☆ ☆




「すぴるべにもあげるね」
「あ゛、」
「たい焼きだよ」

はい、と紙の袋に入ったそれを渡してきた静玖は、自身の分を未だもぐもぐと食べていた。
たい焼き、か。

「旨いのかぁ?」
「おいしいよ?」

たべないの、と聞いてきた静玖の口の周りにべたりとついた餡を拭いつつ、紙袋を開けた。
むわり、甘いような匂いがする。

「すぴるべ、あんこ」
「ん?」
「落ちるよ」

静玖の口元を拭った指に付いたままの餡が、確かに指から落ちそうだった。
ほら、と静玖に指を差し出せば、小さな口を開けてちろりと赤い舌を伸ばす。
ぺろり、舐めとった後は満足したのか、最後の一口の鯛焼きをぱくりとくわえていた。

「………静玖」
「ん?」
「お前、もォ少し警戒心ってモンをだなぁ」
「けーかいしん?」

なあにそれ、と首を傾げた子供に深い深いため息を吐く。
こりゃ、九代目も心配になるぜぇ。

「いや、いい」
「ふうん?」

そうなの? と聞き返してきたのでそうだ、と返せば、静玖はぱちぱちと目を瞬かせた。

「すぴるべ」
「んぁ?」




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こっから先が思い付かない。
でもいつか必ずリベンジを!!



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