大好き
木之本家に帰るとお義父さんが「おかえりなさい」と言って迎えてくれた。
『ただいま』と返事してリビングに行くとさくら、小狼、雪兎、 babyがご飯を準備していた。
babyのもとにいき『イイコにしていた?』と聞くと我が子はにっこり笑った。
そして雪兎のとこにかけていき、ぎゅっと手を握った。
「あそんだ」
「 babyちゃんと遊んでたんだ」
ずいぶんと雪兎に懐いたもんだ
『まぁ…雪兎だし、懐いて当たり前か』
「え?じゃあ将来もらっちゃおかな」
にっこりと笑って爆弾発言をした雪兎は babyに「僕のお嫁さんになる?」と聞いていた
それにむせた桃矢が babyを抱き上げ「お前だけにはやらねぇ」と本気で答えてた。
シスコンの次は親バカか…
2人のもとを離れ、さくらと小狼のところに近寄った。
『2人もありがとう、 babyのこと』
さくらは全然大丈夫ですと笑い、隣の小狼も笑ってた。
さくら達はわかっている、私の力が減ったのをわかっている。
それでも表情を崩さず笑っている彼女達は本当に優しい。
最初はつらかった
何故私なの?と憎んだりもした
でもこの街に来て
この人達に会えて私は変わったと思う
優しい家族が出来て、大事な人に会えて
大切な子が産まれた
『とーや』
「ん?」
『ありがとう、大好き!』
END