反則
今日はこれから月峰神社に木之本家と雪兎といく予定。

雪兎は桃矢のところにいって神社に一緒に行くと言っていたので私はみんなと現地集合だ。私は着物をチェックして家を出る。


『あれ?桃矢?』
「おぅ」


雪兎の家の前で桃矢に会った。


『雪兎と月峰神社で会うはずだったよね?』
「あぁ、ゆきが来なくて様子見にきたんだ。」


私は『そう』と言って桃矢と一緒に玄関まで行った。


「ゆきー!おい、ゆきー、…ゆき!?」


玄関で倒れていた雪兎


『雪兎!?しっかりして』


駆け寄って揺らしてみたら「うっ…ん」と言ってうっすら目を開けた。


『雪兎…』
「あれ?とーやに、名前?どうしたの…?」
「時間になっても来ねえから迎えにきたんだろ…」
「そっか…ごめん…でも、すごく眠いんだ…」


雪兎は眠たそうを目をこすった



「あ、とーや…これさくらちゃんに渡して。クリスマスプレゼントのお礼だって」


桃矢は「わかった」とプレゼントを受け取った。
その時だった…私たちの視線は雪兎の腕にいった。
透けている…

雪兎を布団寝かしつけて、私たちは月峰神社に向かう。


『雪兎、本当にやばいよ…そろそろ気づかないと』
「……」
『桃矢?』
「…限界がちかいな…」
『…桃矢は自分の魔力を渡すつもりなんだね?』


私は桃矢を見ないでいった。


「あぁ、でもことごとく邪魔されてるけどな」
『奈久留ちゃんか。大丈夫、近々条件のあう場所にいけるよ…』


桃矢は不思議そうにしてたが何も聞かなかった。


「着物」
『ん?』


少し前を歩いていた私は桃矢の言葉に振り向いた。


「着物似合ってる」


うれしかった、侑子にもらった着物が似合ってると言われて。だからすごく素直にお礼が言えた。


『ありがとう!』



桃矢はいきなりの笑顔に顔を赤くした。



「反則だろ」
『んー?』


桃矢は「なんでもない」といって私の手を取って歩き出した。


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bkm
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