季節は冬
急に寒くなりはじめたこの頃。季節は冬を象徴していた。
さくらちゃんも変なことを起きるたびクロウカードをさくらカードへと変えてるみたいでだんだん魔力が強くなっていってる。


『おはよう!』
「はよ」
「おはようございます!…雪兎さんは…」


いつもいるはずの雪兎がいないのをさくらちゃんは心配そうに聞いてくる。


『ちょっと遅刻するって…』
「そうですか…」
『雪兎なら大丈夫だよ!ね、とーや』
「あぁ、でも怪獣に心配されるなんてゆきも哀れだな」


ガツンとローラーブレードが桃矢に直撃した。


「お!?☆*◇Σ$◎」

文字にならないうめきを上げた桃矢

「さくら怪獣じゃないもん!」
『まぁまぁ、寒いから早くいこう?』


さくらちゃんはそうですねといってすーっと進んでいった。
私もいつものように桃矢の荷台に載ったとき首が温かいものに包まれた。


『マフラー?』
「お前薄着すぎなんだよ。やる、巻いとけ。」
『でも、それじゃとーや寒いよ?』
「寒くねぇ」
『…ありがとう』


友枝小学校の門に着くとさくらちゃんは「学校頑張ってください」と言って手を振った。


『さくらちゃん!』


見送っているさくらちゃんに可愛くラッピングされた包みを投げると、ちゃんとキャッチしてくれたさくらちゃん。


『クリスマスプレゼント!良かったら使って!!』


さくらちゃんは「ありがとうございます」といって大きく手を振っていた。



「クリスマスプレゼントって早くないか?」
『いいじゃない、可愛く作れたんだもん!早くあげたいじゃない?あ、桃矢にもあるよ楽しみにしてて』



その言葉に嬉しそうにしてたのは本人にしかわからない。


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bkm
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