02
次の日、くまくまさんは明らかに女子に避けられてた
昨日のあの一件が原因かだろう

正直ああいうのは嫌いだ
表ではいい顔して何か気にくわないとコロっと態度を変える…本当女の集団って面倒くさい

別の理由ではあるが、避けている私とカンナには言う権利はないのだけど…


『次、移動だね。行こう』
「うん」

ドンッ バサバサ

「ご、ごめんなさい!」

カンナとくまくまさんがぶつかり教科書等が落ちて散らばった
カンナは無言で拾うとくまくまさんに渡していた

「あ、ありがとう。」
「その教科書ずいぶん違うのね。早く揃えないと授業、置いていかれるわよ。」
「あ、いま取り寄せていて…」
「突き当たり、左」
「え?」
「第2理科室は突き当たり、左」
「あの、よかったら一緒にっ」
「私たちと一緒にいないほうがいいよ。じゃないと、熊倉さん本当にいじめられることになる。」


私はにこっと笑って歩きだしたカンナな追い付き並ぶように歩く

『優しいね、カンナは』
「別に」
『それより、くまくまさんじゃなくて熊倉さんだったのね。初めて知った。』
「真希ってたまに抜けてるわよね。」

カンナはくすっと笑って言った




お昼、食堂にいき私はうどん、カンナはラーメンを頼み、席についた

そこへ熊倉さんが席を探すように歩き回っていた

『ここ座っていいよ』
「あっ、ありがとうございます!」
「私達は他を探すから、ゆっくり食べて」

とカンナと立ち上がった時、パシッと熊倉さんがカンナの腕を掴んだ

「ダメっ、大神さんと兎塚さんのメンが死んじゃう!」





ずるずる
ずるずる

「私達と一緒にいたらいじめられるって言ったのに、ラーメンのほうが大事なんて…変なの。」
『本当、変わってるよね。』
「え?あ、いじめっていうか、こういうのなれてて…。でももう手遅れっていうか…だったら…



ラーメンおいしく食べるほうがよくないですか?」


『ぷっ』
『「あはははっ!!」』
「ラーメン、ラーメンって熊倉さんラーメンのなに?何だかもう調子くるっちゃうよ。熊倉さんって楽しー」
『潔いっていうか、なんていうか…』
「私も大神さんと兎塚さんみたいな美人が麺すすってるの初めて見ました!」
「ちょ、やめてよ!」
『ふふっ、誉め方なんか変わってるよね。お腹いたくなっちゃう!』
「…カンナってよんで」
『私は、真希』
「…久実って、呼んでください。」
『名前、久実、だったんだ。きゅみだと思ってた』
「「ぶっ!」」


そのあとカンナにはちゃんと名前覚えなさいと言われて、久実には自己紹介噛んだ私がわるいんですと謝られ、楽しい昼食だった


次の日、登校して教室に向かってると後ろからカンナが「おはよう」とやってきた

『おはよう。あ、あれ、久実じゃない?』

前方でC組の入り口にいた

『おーい、久実ー!おはよう!』
「おはよう、教室、先に行ってるね」
「真希ちゃん、カンナちゃん!おはよう!うん、あとでね」


久実と話してたのって確か日吉竜生だったはず…
カンナに惚れてるであろう彼と久実って友達だったんだぁ…
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