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外をみると校門の所にセーラー服の子が立っていた

中学生かな?

足を踏み入れそうにしたりしてるがなかなか一歩を踏み出さない

一体いつまでもあそこにいるんだろ?

誰かの妹さんかな?


動きがあまりにも変で一人で笑ってしまっていた


「なに笑ってるの、真希」
『あ、カンナ。お帰り』
「ただいま。」
『校門に中学生がいたんだけど変な動きしててかわいくて』
「ふーん、さて、待っててくれてありがとう。帰りましょう?」


カバンを持ったカンナに『うん』と答えて私もカバンを持って立ち上がった


次の日、中学生の正体が明らかになった

「はじめましてっ、くまくまきゅみですっ!」


同い年だったとはびっくり…
というか、くまくまきゅみ、ってどんな名前よ

くすっと小さく笑った


休み時間、くまくまさんがカンナに話かけに行っていたが、カンナはもちろん無視

(しょうがないなぁ…)

『ごめんね、いつもこうなの悪く思わないで、くまくまさん』

それだけ言うと私はすぐに自分の席に戻った

(多分誰かしらがフォローするだろう)


案の定クラスの子がくまくまさんに何かを伝えていた

(大方、大神さんと兎塚さんには近づかないほういいよってところだろう)

くまくまさんたちが出たあと廊下が騒がしくなった

『カンナ、見に行かない?』
「あなた好きね。ああいうの。」
『まぁ…「王子の皮かぶったけだもの!豹なんか大っ嫌い!!」…ぷっ!!』

くまくまさん面白い!

「真希、もういいわよね?戻ろ」
『うん、ふふふっ、くまくまさん、すごい面白そうな子だったね!』
「興味ない」
『もーそんなこといってー』

先にいくカンナを早足で追いかけた
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