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街がクリスマスで華やかになってきた。
そこにひとりで歩いてるってなんだか寂しいな…なんて思いながら歩いてると肩を叩かれた。


「あら、ウサギちゃん。偶然ね?」
『小鳩さ、ん?』
「覚えていてくれて嬉しいわ。おかいもの?」
『い、いえ、ちょっとふらふらしていただけで…』
「そう、ならちょっと買い物に付き合ってくれる?」
『え?』


買い物に付き合ってといわれ来たのはプラダのショップ


『あの…小鳩さん…』
「あら、これ似合いそうね。ちょっと着てみて?」

小鳩さんにあてられた白いスタイリッシュなドレスと一緒に試着室に押し込まれた。

とりあえず着てみたけど、私似合ってないよ!
おずおずと試着室から出て小鳩さん声をかけるとすぐに振りむいた小鳩さん。

『あ、の…』
「ウサギちゃん!似合ってるわ!写真とらせて!そのままそのままよ。」

なんだろ、連写の音が…
それから何枚ものドレスを着て、そのたびに連写され…疲れる

「いい買い物ができたわ💗協力してくれてありがとうね。これお礼。ウサギちゃんにあげるから着てみて」

と、また試着室に押し込まれた。

まだ着るの?と思って出した服はドレスではなくグレーを貴重とし、ウエストにりぼんがありスカートはレースタイプのワンピースだった。


『かわいい…』
「ウサギちゃん、どう?やっぱり似合ってるじゃない。撮ってあげるわ。スマホ貸して?」
『あ、はい…あ!やっぱり大丈夫です!!』
「恥ずかしがらなくてもいいじゃない、カメラわと…あら?」


画面見られちゃった…

「ウサギちゃん、千隼と付き合ってるの?」

画面をこっちに向けながら聞いてきた小鳩さん

修学旅行のときの2ショット写真を待ち受け設定にしていたのが悪かった…

『付き合ってません…片思いなんです。私の…』
「そう…だけど千隼は」
『久実が好き。知っています。』
「ウサギちゃん…」
『千隼くんが久実を好きなこと知ってて、私は千隼くんを想っているんです。無謀だってわかってるけど想うだけなら自由かなって…』
「ウサギちゃん、貴女はとても素敵よ。弟を好きになってくれてありがとう。」

泣きそうな私の頭を優しく撫でてくれた小鳩さんに涙が溢れてしまった。
しばらく泣き続けた私をずっとさすってくれた小鳩さんには感謝してもしきれない…

涙が止まり、小鳩さんにお礼をいって帰ろうとしたとき

「時にウサギちゃん、クリスマス前は空いてるかしら?」
『えっと、はい…』
「本当!バイトしない?姉のお店でインフルエンザが流行っていて女の子さがしてたの!」
『え、お店って』
「大丈夫よ、心配しなくても。ちょっと会話するだけだから。その代わりお給料は弾ませてもらうわ!」
『いや、お店って…女の子って?』
「明日迎えに行くわね?駅でいいかしら?時間は後で連絡するわね!じゃ、ウサギちゃんまたね!」
『ちょっと小鳩さん!?』

風のように去ってしまった小鳩さん…
詳しないようも聞いてないし、バイトも承諾してないのですが…
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