ジョカアリ設定です(^ω^)
「はあ…癒される」
「こ、こんなことでいいの?」
「ああ、時間が許す限りずっとこのままでいたい」
「そ、そう…」
グレイは最近とてつもなく、それはもうとてつもなく疲れている。
目の前にはグレイのいれてくれたココアがある。
が、もう冷めてしまっているし、この状況でココアを飲むのは難しそうだ。
この状況、とはベッドの上で後ろからグレイに抱きしめられている状況だ。
私の頭の上にはグレイの顔が乗っている。
彼の吐息が髪にかかってなんだかくすぐったい。
ここのところナイトメアが仕事をさぼって逃亡するは、体調が悪くて倒れるのに病院に行かないはで仕事が溜りに溜まっている。(いつものことだが)
そのうえ迷ってたまたま塔にたどりついたエースが鍛練だなんだと言って突っ掛かってくるようだ。(これもいつものことだが)
そんなこんなで仕事が滞って書類の山が出来上がって処理をするため休憩の時間が10時間帯程押していた。
やっと出来た休憩をこうして一緒に過ごしているわけだ。
「余程疲れているのね、グレイ」
回された腕をきゅっと掴んで体をグレイに預ける。
私が仕事を手伝うといってもたかが知れている。
グレイは休憩を削ってまで仕事を頑張ってるのに、私が手伝おうとすると
「君は休憩だろう?無理をしないでちゃんと休んでくれ。君に疲れて倒れられでもしたらと思うと、俺は気が気じゃない」
と言って仕事時間外には手伝わせてくれない。
グレイは心配しすぎだ。
私はそんなにやわじゃない。
こうやってすぐ私を甘やかしてしまう。
そんなふうにあまり役に立てない私だが、役に立ちたい。
私には何が出来るだろうかと考えて、一つ閃いた。
「仕事の手伝いをあまりしてあげれなくてごめんなさい。グレイが休憩を押して頑張ってる間に私は休憩してるなんて、やっぱりよくないわ。時間外でも仕事を手伝わせてもらえないかしら?」
「君は十分よくやってくれている。無理なんてしないでいいんだ。」
「無理だなんて…私はただグレイの力になりたいだけなのよ。」
私にしては珍しく素直な物言いだ。
他の人よりグレイには素直になれる気がする。
「!!」
「私はあなたに甘えて頼ってばかりでまだまだ子供だけど、グレイ、あなたに私を頼ってほしいの。だって私達恋人でしょう」
そう言ってグレイを見上げる。
黄色い瞳が細められ、少し頬が赤くなっている。
「君は本当に俺を喜ばすのが上手だな。」
頬っぺたにキスを落とされる。
「……それに、なかなか休憩時間を一緒に過ごせなくて寂しかったわ。」
つい口から本音が出てしまった。
恥ずかしくて俯く。
きっと耳まで赤くなっているだろう。
と、グレイに後ろに引っ張られ、ベッドに一緒に倒れこむ。
グレイの様子を見ようと顔を上げた瞬間深いキスをされた。
「んん、…はあ」
「君にそんな可愛いことを言われると我慢出来なくなる。」
また口付けられる。
キスの合間に彼が囁く。
「俺はもう君無しでは生活出来なくなってしまった。君無しの生活なんて考えられないんだ。アリスがいるからこそ俺は頑張れる」
「君がいない休憩なんて休憩じゃない。いつでも何処でも君を探してしまう。目で追ってしまう。君を見つけると俺は安心するんだ。」
それは私もそう。
あなたがいないと、見つからないと不安で、いつでも目で追ってしまう。
いつの間にかあなたが私の心の大部分を占めている。
こんな甘ったるい考えは私になんて似合わない。
でも悪くない。
それは気持ちが通いあっているから。
先生のときみたいに一方通行の恋ではない。
そんな事実にひどく満たされる。
「役に立っているどころではない。君は俺の全てだ。好きだよ。」
私も好き とは恥ずかしくて口に出せない私はグレイにキスで答える。
愛撫が始まり、私は体をグレイに預けた。
***
「そういえば君から甘い香りと味がした気がしたんだが、気のせいか?」
きっと作っている間に匂いが染み付いたんだろう。
何回も味見もしたから口の中にまだ残っていたのかもしれない。
さすがグレイ。
そこら辺は敏感だ。
「ええ。実話あなたに渡したいものがあるの。」
思いきって渡す。
「この箱は?」
「バレンタインのチョコよ。ちょうどここは冬の季節だし、バレンタインの時期かと思って。」
「疲れているグレイのために何かしたくて…甘いものが好きかどうかわからないしどうしようか迷ったわ。味の保証は出来ないけど。」
「君が作ってくれたのか?俺のために?」
「ええ。やっぱり迷惑だったかしら」
一応味見はしたが、味の保証ができないチョコなんて渡されたらそりゃあ迷惑だ。
俯いていたら顎に手をかけられ深くキスされる。
口の中にほろ苦いビターチョコの味が広がる。
これは私が作ったチョコの味。
こくんと飲み込み口元を手で押さえる。
「ああ、やっぱり美味い。さすが君が作ったチョコだな。後で残りのチョコは味わって食べさせてもらうよ」
嬉しいそうな顔。
その顔に疲れは見えない。
少しはグレイの役に立てたかもしれない。
嬉しくて私も笑顔になる。
「グレイ」
「ん?なんだ?」
「好きよ。大好き」
大きく開かれた黄色い瞳。
唖然とした顔。
たまにはこんな顔が見れるのもいい気分だ。
グレイに思い切りぎゅっと抱きついた。
「はあ…癒される」
「こ、こんなことでいいの?」
「ああ、時間が許す限りずっとこのままでいたい」
「そ、そう…」
グレイは最近とてつもなく、それはもうとてつもなく疲れている。
目の前にはグレイのいれてくれたココアがある。
が、もう冷めてしまっているし、この状況でココアを飲むのは難しそうだ。
この状況、とはベッドの上で後ろからグレイに抱きしめられている状況だ。
私の頭の上にはグレイの顔が乗っている。
彼の吐息が髪にかかってなんだかくすぐったい。
ここのところナイトメアが仕事をさぼって逃亡するは、体調が悪くて倒れるのに病院に行かないはで仕事が溜りに溜まっている。(いつものことだが)
そのうえ迷ってたまたま塔にたどりついたエースが鍛練だなんだと言って突っ掛かってくるようだ。(これもいつものことだが)
そんなこんなで仕事が滞って書類の山が出来上がって処理をするため休憩の時間が10時間帯程押していた。
やっと出来た休憩をこうして一緒に過ごしているわけだ。
「余程疲れているのね、グレイ」
回された腕をきゅっと掴んで体をグレイに預ける。
私が仕事を手伝うといってもたかが知れている。
グレイは休憩を削ってまで仕事を頑張ってるのに、私が手伝おうとすると
「君は休憩だろう?無理をしないでちゃんと休んでくれ。君に疲れて倒れられでもしたらと思うと、俺は気が気じゃない」
と言って仕事時間外には手伝わせてくれない。
グレイは心配しすぎだ。
私はそんなにやわじゃない。
こうやってすぐ私を甘やかしてしまう。
そんなふうにあまり役に立てない私だが、役に立ちたい。
私には何が出来るだろうかと考えて、一つ閃いた。
「仕事の手伝いをあまりしてあげれなくてごめんなさい。グレイが休憩を押して頑張ってる間に私は休憩してるなんて、やっぱりよくないわ。時間外でも仕事を手伝わせてもらえないかしら?」
「君は十分よくやってくれている。無理なんてしないでいいんだ。」
「無理だなんて…私はただグレイの力になりたいだけなのよ。」
私にしては珍しく素直な物言いだ。
他の人よりグレイには素直になれる気がする。
「!!」
「私はあなたに甘えて頼ってばかりでまだまだ子供だけど、グレイ、あなたに私を頼ってほしいの。だって私達恋人でしょう」
そう言ってグレイを見上げる。
黄色い瞳が細められ、少し頬が赤くなっている。
「君は本当に俺を喜ばすのが上手だな。」
頬っぺたにキスを落とされる。
「……それに、なかなか休憩時間を一緒に過ごせなくて寂しかったわ。」
つい口から本音が出てしまった。
恥ずかしくて俯く。
きっと耳まで赤くなっているだろう。
と、グレイに後ろに引っ張られ、ベッドに一緒に倒れこむ。
グレイの様子を見ようと顔を上げた瞬間深いキスをされた。
「んん、…はあ」
「君にそんな可愛いことを言われると我慢出来なくなる。」
また口付けられる。
キスの合間に彼が囁く。
「俺はもう君無しでは生活出来なくなってしまった。君無しの生活なんて考えられないんだ。アリスがいるからこそ俺は頑張れる」
「君がいない休憩なんて休憩じゃない。いつでも何処でも君を探してしまう。目で追ってしまう。君を見つけると俺は安心するんだ。」
それは私もそう。
あなたがいないと、見つからないと不安で、いつでも目で追ってしまう。
いつの間にかあなたが私の心の大部分を占めている。
こんな甘ったるい考えは私になんて似合わない。
でも悪くない。
それは気持ちが通いあっているから。
先生のときみたいに一方通行の恋ではない。
そんな事実にひどく満たされる。
「役に立っているどころではない。君は俺の全てだ。好きだよ。」
私も好き とは恥ずかしくて口に出せない私はグレイにキスで答える。
愛撫が始まり、私は体をグレイに預けた。
***
「そういえば君から甘い香りと味がした気がしたんだが、気のせいか?」
きっと作っている間に匂いが染み付いたんだろう。
何回も味見もしたから口の中にまだ残っていたのかもしれない。
さすがグレイ。
そこら辺は敏感だ。
「ええ。実話あなたに渡したいものがあるの。」
思いきって渡す。
「この箱は?」
「バレンタインのチョコよ。ちょうどここは冬の季節だし、バレンタインの時期かと思って。」
「疲れているグレイのために何かしたくて…甘いものが好きかどうかわからないしどうしようか迷ったわ。味の保証は出来ないけど。」
「君が作ってくれたのか?俺のために?」
「ええ。やっぱり迷惑だったかしら」
一応味見はしたが、味の保証ができないチョコなんて渡されたらそりゃあ迷惑だ。
俯いていたら顎に手をかけられ深くキスされる。
口の中にほろ苦いビターチョコの味が広がる。
これは私が作ったチョコの味。
こくんと飲み込み口元を手で押さえる。
「ああ、やっぱり美味い。さすが君が作ったチョコだな。後で残りのチョコは味わって食べさせてもらうよ」
嬉しいそうな顔。
その顔に疲れは見えない。
少しはグレイの役に立てたかもしれない。
嬉しくて私も笑顔になる。
「グレイ」
「ん?なんだ?」
「好きよ。大好き」
大きく開かれた黄色い瞳。
唖然とした顔。
たまにはこんな顔が見れるのもいい気分だ。
グレイに思い切りぎゅっと抱きついた。