7/22の日記
2023/07/23 01:44

彼氏と次に会う日のLINEや、今後の精神安定のための建設的な、前向きな話をした。彼氏にまだ捨てられていない。私にとっては救いだった。
ご飯を食べに駅へ向かうついでに、個人の海外輸入の眠剤の代金を振り込んだ。前に私が飲みすぎてラリって肋の骨を骨折した眠剤、ハイプロンである。
未だ規制されていないので、今のうちにと思い100錠購入した。飲むと途中からラリって追加で飲んでいて、飲んだ記憶のないところに欠片が落ちていたりするので実際いつも何錠飲んでいたか解らないが、減り方からして大体814錠だろう。以前は何故かユニットバスに空のカプセル(あの毒々しいオレンジと黒の…)が落ちていて、どう飲んだのかはもうわからない。
ラリるのは楽しい。
私は音楽幻聴が聞こえやすい方なので、ラリると冷蔵庫のモーター音やPCの駆動音が壮大な映画音楽のような、オーケストラのように聴こえる。
それでいてスマホの質感は麻布のようにザラザラになり、文字は左右に揺れ3Dに画面から浮き上がり踊り出す。
幻覚や幻聴をハッキリ覚えていることもあれば、起きたら何も覚えておらず薬の空のカプセルにまみれてリビングの床で這いつくばっていることもある。
肋骨を折ったのはかなり痛かったけれど、OD翌日は自転車に乗らないぞ!と心に決めたので、彼氏以外の依存先を増やすためにも、ストレス発散のためにも、もう一回ラリの世界に飛び込みたくなった。
夕方になると、母親から電話がしたいとLINEがきた。ちょうど暇だったのでその場で暇かどうか確認を取って電話をした。
母は過去のことを全て良かったこととして美化して話すから嫌いだ。そうして自分を守っているんだろうけど、辛い思いをしていた側としては看過できない。
けれども今日の母は、私の心配をしたり、久々に会った妹の髪色がすごかっただとか、普通の話をしていた。特に今年の頭亡くなった祖母の初盆に向けてどう気持ちを整理すべきか、など今までの宇宙人のような会話の成り立たなさから考えるとまともなことを言っていた。
けれど案の定昔の話になった。色々なテープをDVDにダビングしてもらいたいけど、たくさんあってどれを選べばいいか分からないと言っていた。
私は「私とお母さんがクリスマスケーキの準備をしている間に、2歳くらいの妹ちゃんが焼きそばを素手で隠れて食べてた映像がまた観たい」と言った。
当時私は5歳くらいで、テーブルの上のやけに減っている焼きそばと、口周りの汚れを隠しきれていない妹、偶然ソファの上に置いて録画しっぱなしで一部始終を写していたビデオを観て母と二人で腹を抱えて笑ったのだった。
あったねぇ、そんなこと。と母も思い出して笑った。
「あの頃は3人で、楽しかったねぇ…」と寂しそうに母は笑った。
そういえば、その時にはもう父はほとんど家に帰ってきていなかった。
3歳のクリスマス、私にサンタさんがくれたピカチュウのぬいぐるみを父の車が轢いたのだ。その日でさえ、夜には父は家を離れていた。
あれ以降、クリスマスに父の顔を見たことがない。
母は22歳で私をデキ婚で産んだ。27歳かそこらで、2児の母で、夫はほとんど家に帰ってこない。そんな生活の中で母はそれでもあの時は楽しかったと笑えるんだ。
結婚も、子供も呪縛にしか思えなかった。だとしても、母に自分の人生をやり直せるとしたらどうしたい?なんて聞きたくない。
母のことは嫌いだけど、母には血が通っていて、母も人間としてやりたいことを我慢できなくなる日が来て、それがたまたま私たちがそれなりに育った学生時代だったのかもしれない。
それで私は苦労したけど、そうなるべくしてなったのかもしれない。
電話が終わり、暇になった。
愚痴や思いついたネタツイートをするアカウントで女子高生で処女でGカップあります!というネタツイートをしたら、3人の出会い厨が釣れたので、正直な私のスペックを話して色々と話してみることにした。
一人は未成年で自称童貞。童貞は大事だぞ、と年寄り臭い説教をした。
二人目は電話で直接話した。冷やかしで、セックスをする気はないけどあなたに興味がある!色々聞かせてくれ!と根掘り葉掘り聞いてみた。失礼なことだが誠実に答えてくれた上にケラケラと笑いながら結構な事を打ち明けてくれた。貴方が信念のもと処女ハンターをしているのは分かった。うまくいく事を祈っています!と電話を切った。いい人だった。
三人目は局部の写真を求めてくる処女厨で、昨今の処女厨の肩身の狭さとか、インターネット老人会みたいなネタを挟みつつ雑談をして終わった。皆それなりに相手が見つかることがあると言っていた(見栄かもしれないが)
出会い厨も皆寝たみたいなので、寝る


いいねボタン→いいね comment (0)


prev | next

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -