婚活と孤独死
2022/02/26 02:22

先日の話。
美容室でなんとなしに「どうして髪を染めにきたんですか」と聞かれて「婚活してるからです」と答えた。
若いだろうに何故にと不思議そうに言われたので「孤独死したくないから」と答えたら爆笑されてしまった。

婚活をしていると言っても婚活用アプリじゃなく普通の女性無料マッチングアプリで恋人探しをしている程度だけど。
どこで理由を聞かれても孤独死をするのが嫌だから…といつも答えていた。
たしかに突拍子もない話ではある。けれども、家族との物理的な距離があって、病気で突発的に死にたくなる私には止める人がいないのである。
有り体に言えば自殺願望を誰かに止めて欲しいということになる。
私が信頼している本に「自殺のコスト」という本がある。自殺に伴うあらゆるコストを概算してくれる本で、どれくらい親族へ経済負担がかかるかとか、致死率とかがつらつらと語られている。
「完全自殺マニュアル」がいつでも死ねるぞというバイブルなのに対して「自殺のコスト」は自殺したらかかる迷惑を可視化することで死んだらあかんなぁという気持ちになるという本なわけである意味ダブスタのセットなのだ。
メンヘラがよーーーーー!!!!!!!!!
自分の10年後、20年後を想像すると気が狂いそうになる。案外そのくらいじゃわからないか。30年後…迷惑料くらいは用意できるだろうけど一人で生きていける気がしない。孤独死ルートのフラグがビンビンになっているに違いない。
でも子供が欲しいわけではない。生きる上でのパートナーが欲しいだけで。
自分の劣った遺伝子を残したくないって考えは優生思想だ。でも自分の血を引いた子供が自分のように美大を目指し出したら止められるか!?子供のリスクってこれだと思う。自分のような人生を選ばれたら…しかもそれが高確率で起こり得る…リスクを負いたくない。
Dinksとまではいかないけどフラットな関係を求めていただけなのに色々とひでーめにもあったりしたし。
そんなこんなで髪を切り終えて、さっぱりイメチェンをした。前髪を作って、ピンクのインナーカラーを入れた。だいぶ可愛い。
「婚活、これで引く手数多ですよ!」と背中を押されて美容院を後にした。いい気分だ。
おいしい天一を食べて帰る。クソの元カレを蹴り飛ばした空き地の前を通って思い出したけど、ここはクソの元カレと最後に出会った街だった。
マッチングアプリを流し見すると同業で年収のかなりいい方からいいねがきているのでいいねを返した。私の希死念慮を遥か地中に埋め込んでくれる人でありますように。


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