FINAL FANTASYZ | ナノ


……星が泣いている……






狭い路地裏を通ると、ふわりと淡いグリーン色の小さな光が空へと昇っていく。


女は、その光が出てくる場所に屈んだ。


手を出すとまるでまとわりつくかのように、光はふわりふわりとのぼる。



ー魔晄エネルギー。


この星の寿命はあとどれくらいだろうか。

そんなことがふと、頭を過ぎった。



ここは、眠らない都市



ミッドガルー。



この小さな光たちは


私たちに豊かさをもたらすのだろうか?


女は立ち上がり

路地裏を抜けて、いつもの通り道を歩いて行った。



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