はじまる

長いようで短かく、密度の濃かった体育祭が、ついに幕を閉じようとしている。


「それでは、これより!表彰式に移ります!」


スタジアムのフィールドに一堂に集められた全クラスの生徒たち。彼らの正面には1位から3位までの表彰台が用意され、その脇に控えていたミッドナイトが声を張り上げた。
そびえ立つ表彰台の上に立つ人物に見て、


「何アレ・・・」


うわぁ、と誰もが顔を歪ませた。


「起きてからずっと暴れてんだと。しっかしま―・・・締まんねー1位だな」


1位の表彰台に立っているのは、爆豪勝己だ。
両手、両足、胴体、口まわりに、頑丈な拘束具をつけられ、表彰台に括り付けられており、その拘束具をガチャガチャと激しく揺すっている。


「ん゛ん゛〜〜〜!!」


拘束具のせいで何を言っているのか不明だが、2位の表彰台にいる轟にガン飛ばしながら、怒りまじりに何かを訴えているのが見て取れる。
当の轟は爆豪のことなどちらりとも見ず、伏し目がちに佇んでいるだけなので、爆豪ひとりだけが暴れているような絵面だ。
狂気すら感じるその有様に、3位の表彰台に立つ常闇も顔を引きつらせ、言葉をもらした。


「もはや、悪鬼羅刹」


強子の目の前で繰り広げられている光景は、まさしく、強子が前世で知っていた通りのものだった。
強子はこの結果を変えたかったんだ。あの表彰台に、強子が立ちたかったんだ。
だから、この光景を見たら・・・きっと強子は相当に落ち込むのだろう―――と、そう思っていた。
でも、実際にはそこまでの落胆はなくて。強子の口から漏れ出たのは、


「・・・あははっ」


晴れやかな笑い声だった。
可笑しくって仕方がない。だって・・・爆豪のやつ、すごすぎだろ。
1位という輝かしい結果を残しておきながら、あんなにぶちギレることがあるか?
ぶちギレるとしても、表彰式という場でそれを前面に出しちゃう奴がいるか?
当然、全国放送されるんだぞ?視聴率だってもっとも高まるタイミングだろうに。
フィクションではなく、現実に。今、強子の目の前に、こんなことをやってのける奴がいるなんて・・・!


「いやぁ、やばいな・・・!」


全く、あっぱれだ。彼ほど突き抜けた人物なんて、他にいないだろう。
傑出しているというか、規格外というか・・・。非凡とは、まさに彼のことだ。彼の前では、常識や規範なんてものは木端微塵に爆破されてしまうんだろう。
そのアウトサイダーぶりは、思わず笑ってしまうくらいに気持ちがいい。
爆豪はムカつく奴だけれど、確かにすごい奴なんだと、改めて思う。
もしも強子が1位をとっていたなら、どんな勝ち方であろうと関係なく、優勝したことを甘んじて受け入れただろう。自分が誰より強いのだと、慢心したに違いない。
いや、強子でなくても、そうなる人は多いんじゃないか?
それを考えると、ストイックをつらぬく爆豪が1位になったことは、最善だったのかもしれない。


「ん゛〜ッ!」


ふと気づくと、爆豪の吊り上がった目が、轟ではなく、今は強子へと向けられていた。
さらに、ずっと伏し目がちだった轟までもが、じっと強子に視線を送っているではないか。


「えっ、なに・・・?」

「ん゛〜〜〜!!」


拘束具をガチャつかせて喚いている爆豪を見て、ああ、成る程―――彼らの言わんとすることを察する。だが、強子は素知らぬ顔をして、表彰台から視線を外した。

“表彰台にも上がってない奴が、何をのん気に笑っとんだ”と。爆豪はそんなことを言っているに違いない。
轟にも「勝つつもりで臨む」と宣言しておきながら、トーナメントで当たるまで勝ち進めなかったし・・・“口ほどにもない奴だった”と、轟にもそう認識されただろう。
どうせ強子は、彼らと同じ土俵に立つことも叶わない、ただの端役ですよと、脳内でひねくれたことを思う。

それでも―――


「今回は彼らだった!!しかし、皆さん!」


メダル授与を行ったオールマイトの言葉に、静かに耳を傾ける。


「この場の誰にも“ここ”に立つ可能性があった!!」


そうさ。強子が“そこ”に立つ可能性だって、あったんだ。
でも、まだ“そこ”には至らなかった。
強子は、まだまだ弱い。体育祭前にあんなに頑張ったというのに・・・それでも表彰台には上がれない。
人生とは、ままならないものだと痛感する。
強くありたいと願わなければ、こうして己の弱さに傷つくことはなかったのに。
表彰台に上がることを望まなければ、こんな結果に失望することもなかったのに。

―――それでも、強子がここで頑張ることを諦める理由は、ない。
今日の強子は、昨日の強子よりも絶対に強いから。明日の強子は、今日の強子よりも絶対に強いから。
これからも強子は、さらに強く、さらに先へ進んでいけると言い切れるから。
それに、1位の奴だってもっと“上”を目指しているんだから―――ベスト8の強子は、もっともっと“上”を目指して進まなくてはいけないはずだ。







「おつかれっつうことで、明日、明後日は休校だ」


体育祭が終わり、制服に着替えてから教室に戻ったところでHRがはじまると、強子は気怠げな様子で机に肘をつきながら、相澤の話に耳を傾けた。


「プロからの指名等をこっちでまとめて、休み明けに発表する。ドキドキしながらしっかり休んでおけ」


強子の席から前方を見据えると、爆豪が悔しさと怒りから小刻みに震えているのが見える。
その後ろの緑谷は、包帯だらけの満身創痍の状態で、家庭の事情で早退したという飯田の席を気づかわしげに見つめていた。
つられて強子も、飯田の席を見る。
ヒーロー殺し“ステイン”に飯田の兄“インゲニウム”が襲われたことに、やるせない気持ちになるけれど、強子には彼の無事を祈るくらいしかできない。

ああ―――嫌な時代がはじまってしまう。

ステインの登場によって、じわりじわりと世間に暗い影がさすだろう。プロヒーローに対する世論が少しずつ変化を見せ、ヴィラン達へ影響を与えていく。ヴィラン連合が本格的に動きはじめる。
そんな先行きを憂い、強子は暗い顔でため息をこぼすのだった。


「強子、まだ帰らないの?」


HRが終わっても、自席についたまま立ち上がる気配のない強子に、耳郎が声をかけた。


「このあと人と会う予定があるから」

「ふーん・・・それじゃ、先に帰るね」

「うん、またね」


耳郎や八百万、他のクラスメイト達が教室から出ていくのを、笑顔で手を振って見送る。
しばらく経って、教室に残っている生徒が強子のみになると、強子は笑顔を消し、眉を寄せて険しい表情をつくる強子。


「さて、そろそろ行きますか」


嫌そうに独りごちると、強子は机に手をかけて、ゆっくりと立ち上がった。
実を言うと、常闇戦から、キャパオーバー状態の足は未だ回復しておらず、立っているだけでも負荷がすごいのだ。ついでに言うと、一度座って落ち着いてしまったせいで、立ち上がるのが余計に辛くなった。


「はぁ・・・これからは、ご年配の方々には優しくしよう」


老体にムチ打つことの過酷さを疑似体験して、そんな決意を新たにしながら、強子は教室を後にすると、壁づたいに階段へと向かう。
よろよろと階段までやってきて、階段の一段目を降りた瞬間―――下ろした足が体重を支え切れず、カクリと力が抜けてしまった。


「(しまっ・・・!)」


そのまま階段下まで転がり落ちることを予測し、咄嗟に身構える―――が、身体を打ち付けるような痛みは襲ってこない。代わりに、強子の身体を支えるように、誰かの腕が強子の両脇に差し込まれている感覚がある。


「(あれえ・・・?)」


緩慢とした動作で後ろを背後を振り返ると、眉間にしわをよせて強子を睨んでいる轟が、強子の身体を支えていた。


「何やってんだ、お前」

「・・・何、やってるんでしょうね」


責めるような彼の問いかけに、強子はそろりと視線を泳がせて答えた。
クラスのみんなが帰るのを待っていたのは、キャパ超えしている情けない状態を見られるのが嫌だったからだ。それなのに・・・なんでここに轟がいるんだ。
そのうえ、階段から転げ落ちそうになる格好わるい姿まで見られるとは、最悪だ。


「人と会う、っつってなかったか?」

「もちろん会うよ・・・リカバリーガールに」

「・・・つまり、保健室に行くってことだな」


強子の返答を聞くと、轟は大げさにため息をついた。
助けてもらった手前、彼に文句を言える立場ではないのだが、両脇に腕を突っ込んで、強子の身体をぷらんとぶら下げた状態で会話するのは・・・間抜けすぎるのでやめて頂きたい。
そう思った矢先に浮遊感を覚えて、強子は目を見開く。


「(この感覚は・・・!)」


この感覚、強子には覚えがある。そう、体育祭のレクリエーションの時にも味わった感覚だ。
つまり、強子は今、あの轟に、お姫様だっこされている・・・!
状況を把握すると同時、慌てて強子は轟に向って口を開いた。


「ちょ、ちょっと!何してんの!?」


これがキザな物間なら、お姫様だっこの一つや二つしても、別にそこまでの驚きはない。
けど、あの轟だぞ?馴れ合いなら他でやれとか言ってた、あの轟だ。
もちろん・・・体育祭以降の彼は、冷たく尖った雰囲気が丸くなり、徐々にクラスメイト達と打ち解けていくだろうことを強子は知っていた。
けれど、今まで初期ろき君(体育祭までのガンギマリの轟くん)しか見たことがなかった強子にとっては、驚嘆すべき事態だった。


「何してるって・・・お前を保健室まで運ぶんだよ」


それ以外になんかあるか?と、さも当たり前のように答えた轟。


「いや、でも・・・!」

「まともに階段も下りれねえような奴、放っておけるかよ・・・人救けはヒーローの大前提、だろ?」


どこかで聞いたようなその言い回しに、強子は口を閉ざし、大人しく保健室まで運ばれたのだった。







「―――あんたのは怪我じゃない。体力限界(キャパ)を超えて、無理した結果さ」


リカバリーガールに診てもらったところ、彼女に呆れたようにため息を吐かれた。


「治癒はしないよ。あんたの場合、治癒力を活性化しても余計に体力を消耗するだけだからね」

「え?だけど私、まともに歩けないんですけど・・・」

「そうさね、これを飲んで安静にしてなさい。少し休めば歩けるくらいには回復するだろう」


栄養ドリンクのようなものを手渡されて躊躇うことなくそれを飲み干せば、強子の口中に苦みと甘みと酸味のハーモニーが広がり、思わず顔をしかめた。なんだこれ、普通に不味い。
強子の顔を見て、強子の気持ちを察したらしいリカバリーガールは、お菓子を取り出した。


「・・・ほら、ペッツをお食べ」

「わぁっ、いただきます!」


雄英に入って言われてみたいセリフランキングなら、トップ5に入るだろう言葉だ。これぞ怪我の功名!
強子は食い気味に答えると、ありがたく口直しのペッツを味わった。


「さてと、あたしゃ用があるから少し席を外すが・・・くれぐれも安静にしてるんだよ。わかってるね、二人とも」


ニヤニヤと何やら含みのある笑みで、リカバリーガールは強子と轟の二人を交互に見やってから、保健室を出て行った。
・・・なんだよ、その笑みは。
こういう変に勘繰る人がいるから、妙な噂が飛び交って、エンデヴァーのようにヘンテコな勘違いをする人が出てきてしまうんだろうな。


「「・・・」」


強子が休んでいるベッドの横にある椅子には、轟が腰かけ、床をじっと見つめていた。
どうして、轟は未だに強子の傍についているんだろう。無事に保健室まで届けたのだから、彼はもう帰ってくれていいのだけれど。
カチコチと、壁掛け時計の長針の音を聞きながら、強子は視線を彷徨わせた。
二人は特に会話もないまま、ただただ、時だけが過ぎていく。
一人で保健室に来るよりよっぽどつらい、そう思いながら強子は、リカバリーガールが早く戻ってきてくれないかと期待を寄せた。


「明日、」

「!(なんか喋った!)」


前触れなく彼の口からこぼれた言葉に、いったい何を語りだすのかと、強子は耳を傾ける。


「お母さんに、会いに行く」

「!」


彼がぽつりぽつりと語る、その決意。


「考えたんだが、俺が“なりたいヒーロー”になるために、まずやるべきことはそれなんじゃねえか、って・・・。清算するためには、俺は、お母さんに会わないといけない。会って、話をして・・・たくさん話をしないと、駄目なんだ」


どこか不安そうに、自分の導き出した考えを言葉にしていく轟。
強子は驚きの感情を隠しもせず、不躾に轟を凝視した。


「どうして・・・それを、私に・・・?」


至極当然の疑問をぶつける。
そんな大事なことを、彼にとって重要な決断を・・・どうして強子に打ち明けたんだ?
だって、強子の知る物語では、彼がその決断をあえて口に出し、誰かに伝えることはなかったように思う。
それに、強子と轟の二人が本音で話し合うなんてこと、今まで一度もなかったじゃないか。
強子が彼に嫌われている可能性こそあれど、好意を持たれている可能性はないとさえ思っていたし・・・どういう風の吹き回しなのかと、彼の言動を疑問にも思うさ。


「・・・お前には、話しておくべきだと思った」


相変わらず彼は床を見つめており、強子からは俯く彼の横顔しか見えないので、彼の真意を汲み取ることは難しい。
強子は怪訝な表情のまま、轟の言葉の続きを待った。


「俺に“考える”きっかけをくれたのは、お前だからな」

「・・・えええ!?」


くわっと目を見開いた強子。驚きのあまり、若干だが身体がのけ反っている。
一拍おいた後、彼女はおずおずと、探るような視線を轟に向けた。


「そ、それは・・・緑谷くんじゃないの?」


轟に“考える”きっかけを与えたのは、緑谷だったはずだ。
現に、緑谷のおかげで彼は、戦闘で封じていた左の炎を使うに至ったわけだし。


「確かに、緑谷にもキッカケをもらった。緑谷とお前、二人のおかげで俺は、過去を清算して、前に進もうと思えたんだよ」

「・・・っ!」


それを聞いた強子は、何かを堪えるよう、きゅっと口を一文字に結んだ。
彼の言葉を信じられない、そんなわけがないのだという気持ち。けれど、それが本当なら・・・こんなに嬉しいことはないと、高ぶっていく想い。
そんな相反する感情に、彼女の心はひどく揺さぶれている。

本当に・・・強子は、轟のためになることが、できたのか?
轟が過去を清算して前に進むための、キッカケになれたのか?
過去に囚われて苦しむ轟を救ける、その一助となれたのか?

それは緑谷の役目だと思っていた。それは緑谷だけの役目で、強子の出る幕なんて無いのだと思っていた。
けれど、もし本当に、強子も活躍できたのだとしたら、ほんの少しでも轟の力になれていたのなら・・・?
その可能性を考えた途端、強子の心臓がぎゅっと締め付けられて、うまく呼吸ができなくなる。歓喜の感情に、強子の身体が打ち震える。


「なにより・・・」


轟が俯けていた顔をあげ、強子の顔を見た。二人の視線がまっすぐにぶつかり合う。


「身能は、俺の“一番の友だち”だろ?」

「・・・えっ!?」


轟から発せられたその一言。
それを理解するとともに、ひゅっと息をのんだ強子。驚きのあまり、身体をのけ反らしたかと思うと・・・そのまま後ろにひっくり返って、ベッドから落ちた。
思わず昭和のギャグ漫画みたいなリアクションを見せてしまったが、そんなことを気にしている場合ではない。


「(ちょっと待て・・・ちょっと待て!!)」


床に転がった強子は急いで上半身を起こしてベッドの上にひょっこりと顔をのぞかせれば、轟は強子のオーバーリアクションに驚いたように、呆然として強子を見つめている。
彼の先のセリフにあった“一番の友だち”というのは―――強子がエンデヴァーと二人で対話した際に発したものだ。
そのワードが、彼の口から出るということは・・・


「まさか・・・聞いてたの!?」


エンデヴァーと強子の会話を、聞いていたのか!?


「・・・ああ。身能とあいつが話してるところに偶々通りかかって、出るタイミングを逃したまま・・・話を聞いてた」


頷いて肯定した轟に、強子は口をぱくぱくとさせるが、彼女の口からはおおよそ言語とは思えない音が発せられていた。
そして強子の顔が、じわじわと赤く染まっていく。
だって・・・独りよがりに、押しつけがましくも、轟の“一番の友だち”宣言したのを、当の本人に見られていたのだ。
自分の厚かましさを恥じるあまり、赤面して耳まで熱くなっているのを自覚する。
それだけではない。エンデヴァーとの会話で、強子は立場をわきまえず、彼ら親子の関係に口出ししていたのだ。大して仲良くもない、ただのクラスメイトという立場にすぎないのに・・・。
改めて自分を客観的に評価すると・・・ヒトとして、色々と駄目だろう、私。
今度は、自分の愚かな行為を反省するあまり、強子の顔から血の気が引いていく。


「身能、」


轟に名を呼ばれ、ぎくりと肩を揺らした。
彼の口から、いったいどんな言葉が飛び出すのか―――強子に対する怒りの言葉か、罵倒の言葉か、失望の言葉か―――それを考えると恐怖しかない。緊張からか、強子の口はカラカラに乾いている。


「・・・ありがとな」


ふ、と小さく笑みを浮かべた轟が、強子に一言こぼした。
その、彼の穏やかな表情を見た瞬間・・・強子の中でごちゃごちゃと考えていた全てが、どうでもよくなった。強子自身の赤恥や愚行に抱いた些末な悩みなども、きれいさっぱり吹き飛んでいく。

轟と強子が重ねてきた時間は、そう長くない。その短い時間の中ですら、二人の間柄は友好的なものではなかった。
だけども・・・いつかは、こんなふうに、彼と和やかに談笑できたらいいなと、強子はずっと願っていたんだ。

ようやくお目にかかれた彼の微笑みに、強子はどうしようもなく満たされた気持ちでいっぱいになる。世界がキラキラと輝いて見え、祝福のファンファーレも聴こえてくる。
強子はずっと、轟のこの笑顔を見るために頑張ってきたのだと・・・今ならそう断言できる。
ならば、念願が叶った今この瞬間をずっと忘れないよう、この眼に焼きつけようじゃないか。まるで美術品のように美しい、彼の微笑みを・・・!
強子が瞬きひとつせず、じっと食い入るように彼の顔を見つめていると、保健室のドアががらっと開いた。


「・・・何をやってるんだいアンタらは!安静にって言っただろう!!」

「「あ、」」


戻ってきたリカバリーガールの怒号に、急に現実に戻されると、安静にすべき強子がベッドから転げ落ちているという、あるまじき状況を思い出した。
それから強子の足が回復するまでの間、リカバリーガールから散々に説教されたわけだが・・・その間も轟が付き添ってくれていたおかげで、ちっとも苦ではなかった。










==========

体育祭が終わる。
それは同時に、不穏な空気がただよう時代のはじまりでもあります。
そして夢主は轟と、一歩先へ進んだ交友関係がはじまりそうです!よかった!!

ちなみにお姫様だっこ中は、轟くんの腕力のみで運んでもらってました。轟くん、マジいけめん!




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