飽き反芻

飽き反芻_オポチュニスト | ナノ
オポチュニスト



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私は今、豪邸にいる
いや、我が家の自らの部屋にいる
広さは50畳以上
正確に計ったことはないからわからないが
少なくともそれぐらいはあるだろう

シャンデリアや暖炉があり
女の子らしい家具の数々
昔の私の生活からは想像出来ない暮らしだ

私は今から11年とちょこっと前にこの家に生まれてきた

前世の記憶とこの世界の知識を持って・・・・・・



-----バンバンッバンッ!


(はぁ・・・・・)

扉がバンッバンッと音を立てると同時に
『ミシア、出てらっしゃい』っと叫ぶお母様の声が聞こえてくる

言っておくが決して引きこもりではない

・・・・・いや、確かにこの家から出たのは指で数えられるぐらいだが
部屋に閉じこまったのは
これが初めてだ

もちろん、部屋に籠もっている理由もちゃんとある
勉強がしたくないなんて
バカな理由でもない



「ホグワーツは良いところよ、お父様や私も通ってたのよ」


(お、お母様、それが問題なのですよ)

そう、ホグワーツ魔法学校
あの有名なハリポタの世界なのだ此処は
まぁそれだけならいい

だが、今年は
1938年
この年に意味があるとするなら

未来の闇の帝王、ヴォルデモート卿が入学する年なのだ

普通の主人公なら
ヴォルデモート卿誕生を防ぐべくホグワーツに向かうのだろう


(お父様、お母様、ミシアはそんな勇者にはなれません)


私は主人公でも少数派の
平凡主人公で満足です
って言うか

この悠々自適な暮らしが好きなんです

昔は刺激を求めてトリップ!
ヴォル様LOVE
会いたいなんて思ってましたさ

けど、リアルは無理です!
あはは




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