飽き反芻

飽き反芻_痛みと愛と呪縛 | ナノ
痛みと愛と呪縛


夜0時私はフェイタンと共にある男性を後を探していた。フェイタンいわく、今回仕事で必要な情報を持っているらしく、それを拷問して聞き出すらしい。
顔もわかっているし、最近この辺での目撃情報もあるらしく、私とフェイタンは絶をしながら街を探して行く。

「いた」

私が見つけたと言ったと同時にフェイタンが走って行ったのがわかった。ただ、追いつかない。
これでも体力も鍛えてるのになっと思いながら後追おうとフェイタンが大柄な男を肩に担ぎ上げて路地裏にいた。

「帰るね」

「はぁい!」

フェイタンは、男を担ぎながら走ってホテルとは違う方へ走って行く。恐らくこの前見つけた更地の近くにあった廃墟にでも向かうのだろう。私もそこで拷問されたしっと思いながら走しる。

男を担いでいるにも関わらず、フェイタンは私より少し早く廃墟に着く。

−もっと修行しないと

私はそう思いながらフェイタンの後ろ姿を見て、縄を準備する。それはこの前私にも使われた、念能力を使えなくする代物らしい。フェイタンにそれを渡すとフェイタンは男を椅子に座らせ素早く肘掛と椅子の足に男を括り付けて、布の袋を顔に被せた。

「起きるね」

フェイタンはそう言って、男の腹を何箇所か殴った。うっと言う声が聞こえて男の目が覚めた事がわかる。

「聞きたいことがあるね。素直に答えれば痛いことはしないね」

−絶対嘘だ

声には出さないけれどそう思ってしまった。男が情報を吐こうが吐くまいがどの道殺してしまうであろう事はきっと私だけじゃなくそこに座ってる男もわかっているだろう。

「誰が言うか、クソ野郎」

馬鹿だなそんな威嚇しても最悪怒らせるだけだし、何の意味も無いのにっと思いながら少し離れた椅子に私は座った。
フェイタンがこれからどうするのか私は気になって見ている事にした。男は見えていないが、威勢のいいセリフにフェイタンは楽しそうに男を見ている。言いたくないなら言わなくても良いねと言ったフェイタンは彼の手を掴みピッと親指の爪を剥いだ。

「ぅあ?ぁああああ」

「忍耐力のない奴ね」

男は椅子の上で身体をひねりほとんど動かせない身体を揺らして椅子ごとガタガタと揺れている。まだ、始まったばかりでアレならちょっとしたらショック死しそうだななんて思いながら、自分がされた時の事を思い出して、キュッと自分の手で自分の手を握りしめた。

「全部の爪を剥ぐね、その後焼いて止血してやるよ。それでも言わないなら次は折るね。おった後は切るよ。そしたら手は終わりね。次は足を同じようにしてやるよ。」

聞くだけで怖いわ、でも気をつけてその人本当にそれするからって内心で男に励ましとも言えぬ事を思いながら、自分がされるわけではないのにドキドキとしてフェイタンを見てしまう。

「くっ、あ??、、言うわけねぇだろぉ」

「精々頑張るね」

そう言ったフェイタンはさっきの手と反対の爪をさっきとは違いゆっくりミチミチと音が聞こえるくらいゆっくり剥がしていく。さっきは一瞬で剥がした為一瞬で激痛が走ったが、直ぐに耐えられるくらいの痛みになっただろうが、きっと今はじっくり剥がされてフェイタンが爪を剥がし切るまで激痛は続くだろう。
思わず直視出来なくなって違う方向へ視線を向ける。

「あ゛あああああぁぐぁああ」

痛々しそうな悲痛の叫びが聞こえる。フェイタンに喧嘩を売るような事を言った割にまだ始まったばかりなのに男は呼吸も出来ないのではないかと思うくらい叫んでる。

「五月蝿いね、口縫い付けるよ」

フェイタンそれしたら情報吐かせようにも喋れないからダメだよっと思いながらもそれは言わない。多分今声を掛けたら私に飛び火してくるんじゃないかと私は思った。
それは、初めは楽しそうにしていたフェイタンが縫い付けるといった時楽しそうにではなくかなりイライラしてご立腹だったからだ。

「知てるか、人間臓器が外に出ても簡単には死ねないね」

男はガクガクと震えながら、殺したいなら殺せ俺は何もしらねぇと息も絶え絶えに言っているがフェイタンはまるで本を読んでいる時のように無表情だった。


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