▼
2-3
ヒーロー達の様子をカメラで映していると鉄塔の上部にバーナビーさんがいるとの情報が入った。
慌ててカメラで追うと華麗にヒモ無しバンジーを決めて巨像に飛び乗った所のようだ。
「(格好良いなぁ・・・・)」
「こんにちは、ちゃんと映してくれましたか?」
「あっ、はいもちろんですよ。・・あれ、タイガーは・・・?」
そういえばさっき喧嘩していた緑の彼の姿が見えない。バディじゃなかったっけ?
「あの人は・・・・・・・」
カション。
なんか変な機械がバーナビーさんの胸にひっついた。
「・・・・・・ん?」
一瞬でバーナビーさんの姿が消えた。
「!?」
・・・・あ、居た。
数百メートルほど離れたところに赤と緑が見える。
どうやら虎徹さんのワイヤーがひっかかって・・・・なんで二人に巻き付いちゃってるんだろう。
たしかアニメでこのシーン・・・
・・・って、
「バーナビーさんタイガーさん大丈夫ですか!?」
「お、ライダーいたのか!悪ィんだけど・・・これ解いてくんね?」
「分かりました!」
・・・ってワイヤー硬っっ!!!
「んー・・・」
「絡まってるココを解いたほうが良いんじゃないですか?」
苦戦してるとバーナビーさんが一緒になって考えてくれる、虎徹さんは――――・・・
「・・・なんで固まってるんですか?」
「おじさん、一番迷惑かけといてなにして・・・」
文句を言ってやろうと虎徹さんを見ると何故か蒼白な顔をしている。
「・・・うしろ・・」
言葉と同時に上から影がさす。
さっきから暴れていた巨像がすぐ背後に居た。
「ッ、逃げましょう!!」
「逃げるってお前・・・・おわっ!!」
「!!!」
虎徹さんとバーナビーさんがくっついてて良かった。
私は今まで解こうとしていたワイヤーを握って最大速力で飛んだ。
「・・・・重い!!」
→