心の欠片 | ナノ


▼ 3

「仕事中」
つれない態度に苦笑して、机の前にある椅子に座った。
唯一年の離れた、セフレ。
「拗ねてる?」
「拗ねてないよ」
笑ってみせるが目が笑っていなかった。
「寂しかったんだな」
「……」
松前はちらりと視線を尊にやった。
「悪かったって。機嫌治せ。なっ?」
2ヶ月、この年上のところへは来ていなかった。
「飽きたら言え。身ィ引くから」
「バーカ。飽きるわけないじゃん。センセ、いい身体してるし」
「尊」
「何?」
松前は机を迂回して尊の唇にキスした。
「今日土曜だろ、センセの家いこ? 月曜まで一緒にいよ?」
「え、いいの? だって他のセフレ……」
「いーの。センセん家行きたい。ダメ?」
返事の代わりに松前は笑った。


それから数時間後、尊は松前のマンションにいた。
「相変わらず綺麗だな」
「そう?」
部屋はいつも片付けられ、居心地のいい空間がある。
センセの性格そのままだ。そんな事を思う。

背中から松前を抱きしめる。
「ベッド行こ」
耳元で呟くと松前は身を震わせた。
耳は松前の性感体の一つ。
ベッドの上で下から尊を見上げる松前。
すでに瞳はけぶっていた。
「センセ、やらしー」
松前のシャツのボタンを外し、見れば乳首はたっていた。
かぁっと松前の頬に朱が入る。
乳首に甘噛みすると、喘ぎ声がもれた。
「いい声で鳴きな」
乳首を弄りながら下へ降りていく。
もう片方の手で下を焦らしていく。
「あ……」
ペニスの周りを指が撫でていく。
松前のペニスが徐々にたち上がっていく。
そのペニスに尊はキスした。
「あん」
ぴくりと松前が反応を示す。
「センセって感じやすいよな」
そう言って松前に指を突き付けた。
指を舐める松前の前髪をかきあげ、視線を合わせる。
「前髪、切れよ」
「……イヤ」
「俺が言ってんだぜ? 孝之。俺の為に切れよ」
「じゃあ、尊が切って?」
「後でな」
孝之の口から指を出すと孝之の秘部に触れた。唾液で絡められた指が中へと侵入する。
「ああっ」
中をゆっくり掻き回し、指を増やしていく。
「タケルタケルっ」
孝之の身体が熱を帯る。
「やっ入れてっ。尊がほしィっ」
「了解」

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