花も嵐も | ナノ


▼ 9

一時間くらいお風呂に入ってた。
最後までお風呂ではしてないけど、嵐と戯れてた、至福の時。

幸せ。

ベッドに二人して寝っ転がった時、携帯がなった。

風祭からだった。

「なんかあったのかな?」
幸せ気分が吹っ飛んだ。

「もしもし?」
『はなちゃん?』
「……天狗?」
掛かってきた電話の向こうには天狗がいた。

え、どういうこと?
風祭と天狗が一緒にいる?

『出て来れる?』
「……どこに?」
『そうだな、今、六本木のバーにいる』
「誰と」
一応、聞いてみた。

『風祭と木瀬。木瀬いらないから、引き取ってよ』
「……。行くよ。近くまで来たら詳しい場所教えて」
『了解。ちょっと待って。風祭に替わる』

次に聞こえてきたのは風祭の声だった。

『はな』
「佳、大丈夫?」
『……まぁ、うん。特になんかされたわけでもないし』
「そっか。嵐と行くよ」
『待ってる』


……風祭と天狗、なんで会うことになったんだろう?

嵐を見れば、甘い空気はなくて、ちょっぴり風祭と天狗を恨んじゃいそうだ。

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