一万円・番外 | ナノ

 ニコえもん



ニコえもん




※注意
・某有名アニメ、ド○えも○のパロ話です。
・擬人化(?)の姿です。
・高瀬が積極的です。
・仁湖が少し強気な性格です。
・高瀬がニコえもんにメロメロです。
高瀬がちょいちょい、くさい台詞を吐きます。(ここ重要)


以上の内容が苦手な方、嫌悪感がある方は、ここでお戻りされた方がよろしいかと思います。
見てからの苦情・批判発言は一切受付けておりません。

大丈夫な方、以上の内容が守れる方のみ、スクロールお願いします。










「おい仁湖、こっちに来い。」


「俺に命令するなよな。俺を誰だと思ってるんだよ。」


「…未来から来た、猫型のロボットだろ?」


「そう。…分かってるなら、もっと俺を大事に扱ってよ。」




…一人暮らしだった俺には、ついこの間同居人が出来た。

その同居人の名前は、ニコえもん。俺は勝手に“仁湖”と呼んでいる。仁湖も俺が付けたこの名前を気に入っているらしく、反論することも嫌な顔をすることもなく、返事をする。


…そして唐突に現れた仁湖は、自分のことを『未来から来た、猫型のロボット』だと言う。

最初は仁湖の言っていることを1%も信じていなかったのだが、今では完璧に仁湖のことを信じている。
…別に未来から来たとかロボットだとかいうことを間に受けているのではないが、仁湖が言っていることだから信じているのだ。


…だって、俺は仁湖のことが好きだから。



俺の目の前に唐突に現れた仁湖は、俺を助けるべく未来から来たらしい。まだ一度も助けられたことはないが(むしろどちらかと言うと、俺が仁湖を助けている)、俺としては仁湖が居てくれるだけでも凄く嬉しい。



「大事に扱ってるだろ?…ほら仁湖、ここにおいで。」


「……子供扱い、するな……っ」


「子供扱いじゃない、お姫様扱いしてるんだ。」


「…ば、馬鹿…」


膝の上をポンポンと叩いて、仁湖にここに座るように言えば、仁湖は少し恥ずかしそうに顔を赤らめて反抗的な言葉を放つのだが、素直に俺の膝の上に座ってくれる。



青色のパーカーを着て、半ズボンを穿いている仁湖。
おまけに首元には鈴が付いた首輪をしていて、尻には尻尾らしきものが付いている。


…耳は、どうやら諸事情でなくなってしまったらしい。
少し残念だと思っているのは、仁湖には内緒にしておこう。



「…可愛い、仁湖…」


「う、うるさい、…別に、俺は可愛くなんて…っ」


可愛いと言えば、仁湖は俺から離れようと抵抗をし出す。そんな仁湖の手を掴んで、俺は自分の元から逃げ出さないように、仁湖をしっかりと引き寄せる。



「…肉球みてぇだな。」


「…何が?」


「仁湖の手。…フニフニして、気持ちいい。」


猫型のロボットのお陰なのか、それとも仁湖の手が単純に柔らかいだけなのか分からないが、仁湖の手は本物の肉球の様に柔らかくて気持ちいい。



「……う、うるさいっ!」



…どうやら仁湖は俺の発言に怒ってしまったらしい。
俺は自分の素直な気持ちを仁湖に告げて、褒めていたのだが、どうやら仁湖にとっては言われたくない言葉だったようだ。


機嫌を損ねてしまった仁湖には、すぐにでも優しい言葉を掛けるのが一番だと思うのだが、怒った顔もまた一段と可愛くて、俺はもっとその表情が見ていたくて、どうして次の言葉が出てこなくなる。



「…どうせ俺は、高瀬のように逞しくないよ。」


「……仁湖、」


「役に立つどころか、…高瀬の足を引っ張ってる…っ。」


「……そんなことねぇよ。」


「…道具も役に立てる物は持ってないし、いつも高瀬に助けられてばかり居る…」


怒っていた仁湖は、ついには今にも泣き出しそうなほど目元に涙を溜めている。


…不謹慎かもしれねぇが、そんな泣きそうな仁湖の表情も可愛くて堪らない。



「…俺は仁湖が居てくれて、すげぇ嬉しい…。」


「う、そだ…っ。」


「嘘なんかじゃねぇ…。仁湖が居てくれてるお陰で、俺は凄く助かってる。」


もちろんこの気持ちは嘘なんかじゃねぇ…。
仁湖が俺の傍に居てくれるだけで、俺がどれだけ助かっているのか、どれだけ嬉しいのか、仁湖は俺の気持ちには気付いていない。



「……で、でも…、俺…、高瀬に何も出来てない…っ」


そして仁湖はついに涙を頬に伝らせる。
ひっくひっく、としゃくり上げながら必死に俺への気持ちを告げてくれる仁湖に、加護欲が芽生えてくるのが分かった。



「…道具…も、全部つまらないし、…俺やっぱり…っ、」


「道具なんて必要ねぇ…」


「で、でも…っ、」


「俺は仁湖が傍に居てくれるだけで十分過ぎるほど、幸せなんだ。」


「た、……かせ…ぇ…」



そしてやっと俺の気持ちが仁湖に伝わったのか、仁湖は俺のシャツを小さい手で必死に握り締めながら、俺に抱きついてきた。



「……仁湖は、ずっと俺の傍に居てくれればいいんだよ。」



「……う、ん。」



「仁湖は俺が一生、幸せにしてやるから…。」







これが、




泣き虫な猫型ロボットの仁湖と、



猫型ロボットの仁湖に恋をした高瀬の恋の始まり……。






続………きませんよ(笑)



○キャラ説明○
・のび○:高瀬
・ドラえも○(?):仁湖



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