一万円・番外 | ナノ

 高瀬ver.




●一万モンスター!●



※注意
・某有名アニメ、ポ○モンのパロ話です。
・キャラに耳やら尻尾やらが付いてたりします。
・擬人化(?)の姿です。

以上の内容が苦手な方、嫌悪感がある方は、ここでお戻りされた方がよろしいかと思います。
見てからの苦情・批判発言は一切受付けておりません。

大丈夫な方、以上の内容が守れる方のみ、スクロールお願いします。







ひょんな事から、一万マスターになるために旅を始めることとなった、仁湖。


「よっし、これから頑張るぞー。」


博士から貰った一万図鑑に、モンスターボール五個、傷薬を持ってモンスターを探している最中だ。
人より少し鈍くて取り得が少ない仁湖は他のトレーナーよりスタートが遅くなってしまったが、人一倍やる気と元気と根気がある。

まず初めに会った一モンをゲットしようと意気込む仁湖は、草むらを歩き続ける。




…と、そこで早速野生の一モンが現れた。



「よし、早速ゲットだ…………、


…………あ?」


仁湖の前に現れたのは、頭に黄色がベースとなった耳。
尻にはギザギザの尻尾。
愛らしい耳に尻尾が付いているというのに、…目は鋭く悪どい。
野生の一モンは、こちらを睨みつけるようにジッと見ている。


「……えっと………、」

あまりにも性格の悪そうな一モンに仁湖は戸惑いながらも、博士から貰った図鑑でこのモンスターの名前を調べる。



名前:タカチュウ
特徴:気性が荒く足癖が悪い。気に入らない奴には問答無用で頬の電気袋から電撃を放ち百万ボルトを繰り出す。生涯に一人だけ大切な人を見つけて、愛する傾向がある。気に入った相手には額にキスをしてマーキングをする。




「…た、タカチュウ、恐ぇ…っ!」

端整な顔立ちで、悪どい目付き。
意外と一途なところもありながら、気に入らないやつには電撃を喰らわせるということを知って、仁湖は怯える。


「た、タカチュウは、……えっと、…今度でいいか…っ。」

とりあえずタカチュウから早く離れたかった仁湖は、冷や汗を流しながら、後ずさりで一歩ずつタカチュウからソーっと離れていく。
『最初に会った一モンをゲットする』と意気込んでいたのだが、凶悪な一モンに出会い仁湖は自分の命惜しさに、逃げ出すことを試みる。


……のだが、




「………逃げるな。」

唸るような低い声でタカチュウにそう言われて、仁湖は「ひっ」と悲鳴を出して言われた通りに動きを止める。
仁湖が固まって動けない間に、タカチュウは一歩一歩と仁湖に近づく。
そしてタカチュウは仁湖の頬に手を添えて、優しく撫でる。


「……な、…何…っ?」

百万ボルトを喰らわせるのではないかと思った仁湖は、反射的にギュッと目を瞑る。

………しかし電撃は一向に訪れず、



代わりに訪れたのは、



……額に唇の感触。




「…え、……えぇっ…?!」

チュッと優しく何度も額にキスをされ、仁湖は焦る。
図鑑が言っていた意味で考えればこれは、“マーキング”……。
仁湖は顔を真っ赤にしながら、タカチュウのキスを止めることが出来ず、ただジッとキスを受けることしか出来なかった。



「………た、…タカチュウ…?」


「…俺を、

仲間にしろ…。」

有無を言わさぬような真剣な目でジッと見つめられた仁湖は断ることが出来ずに、コクンと首を縦に振った。



………これが新米トレーナー仁湖と一モンタカチュウの出会い。



二人の愛(?)の旅はこれから始まる。






サ○シ:仁湖
ピカチ○ウ:高瀬


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