短編集 | ナノ

 罪と罰


















「…ン、…っ、んぐ…」


男に無理矢理組み敷かれ、尻の穴と口の中を汚いペニスで突かれるのはこれで四日目…。


きっかけは俺がこのチームの副総長の女をレイプしたかららしい……。

何故“らしい”という曖昧な言葉を使うのかは、勝手にこいつらが言い出したことだからだ。
確かに俺はこの副総長の女を抱いた。
…だがそれは女から抱いて欲しいと頼んできたからだ…。俺が女をレイプするはずなんてない。

……自分で言うのもなんだが、俺は普通の奴より顔がいい。だからモテる。女にも困ったことがない。
無理矢理しなくても、向こうから誘ってくる。

今回の女だって、女が抱いて欲しいとしつこかったから抱いただけだ…。
なのに、…何で俺がレイプしたことになってるんだよ…?




…何で、


男の俺がこんな目に遭わなくてはいけないんだよ…?








「ん…ぐ…っ?!」


「おら、しっかり銜えろ。」


集中していなかったら、口の中に入っているペニスが喉をおもいきり突いて来た。
苦しくてえずけば、喉の締まりが気に入ったのか、男は更に激しく喉奥を突き立てる。





『二度と女を抱けないような身体にしてやる。』


副総長の三嶋が四日前に俺に放った言葉だ。
顔がぐちゃぐちゃになるまで殴るのだろうと思い、俺は抵抗もせずただ目を閉じていた。


……最初から抵抗する気はなかった。
レイプではないが、人の女を抱いたのは事実だ。
それなりのことは覚悟していた。


だが三嶋や他の奴らは暴力などは一切振るわず、俺の着ている服を破るように脱がし、解してもいないケツの穴に強引にペニスを突っ込んできた。
あまりの痛さとこれから行われることを考えて、恐怖で逃げ出そうとすれば、髪の毛を引っ張られて今度は口の中に汚いペニスが入ってきた。



……これからのことはあまり思い出したくない。








「ん…、ぐ、ふっ…」

「いいぜ、…はっ、…もっとケツ振れよ。」

「は…っ、く…ン」


写真や動画を撮られ、逃げられない。
四日間も毎日男を受け入れていれば、少しは慣れそうだが、……全く慣れない。
気持ちよくもない。むしろ気持ち悪い。
その証拠に、俺のペニスは全く反応していない。

男たちは自分達の性処理をするためだけに、俺の身体を獣のように突き立てる。



「ん、…っ、ぅ」

「は、…イくぞ、お前の中に出してやる…っ。」

三嶋はそう言い終わると、ブルリと身体を震わせた後、ドプっと大量の白濁を俺の中に放った。


「く…っ」

そして俺の口の中で好き勝手に腰を振っていた男も、つられるように俺の口内に射精した。
いつまで経ってもこの味は慣れない。
こんな不味いものを飲んでくれていた女の子達は本当に凄いと思う。

放たれた精液を床に零すように吐けば、「ちゃんと飲めるようになるまで何回もしゃぶらせてやる。」と言われる。
そう言われても、飲めないものは飲めない。




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