「…………」
「…………」
ほ、…本当に何これ?
何で高瀬と机引っ付けてるの?
しかも高瀬は相変わらず俺をガン見しているし…。
こんな至近距離で、俺を見るな。
殺す気か?…まさか俺を目線で殺すつもりなのか?
「…………っ…」
俺は高瀬の視線に気付かないふりをして、とりあえず教師が黒板に書いている数式を解いていく。
……えっと、ここがyだから……、
んっと…、
んーーっと、
よっし。こうか。
これで合っているはず。
「………違う。」
「………え?」
い、いきなり何?
何が違うんだ?
「…答が違う。」
「…え、…まじで?」
あ、やべっ。
おもわず高瀬に向かって、「まじで?」とか使ってしまった。
お、怒られる?
しかし高瀬は特に気にしていないみたいで、俺の「まじで?」に「あぁ…」と答える。
12/300