「目も逸らすな。」
「…た、かせ……っ」
手で秘部を隠すのも駄目。
目を逸らすのも駄目。
…あまりに強引で自分勝手な言い分に、俺は更に羞恥が増す。
だって俺なんかに、こんなに夢中になってくれてる…。
そう思うだけで、恥ずかしくて堪らない。
「…今、仁湖を抱いてるのは誰だ?」
「……ぁ、」
「……言ってみな。」
「ン、…たか、せ…、」
胸から腹、そして陰毛へと、高瀬の指が下りてくる。
くすぐったいような、気持ちいいような感覚に戸惑いながら、俺は高瀬の問いに答える。
…すると俺の回答に気を良くしたのか、高瀬は何とも色気のある笑みを浮かべると、俺の両足の太股を掴むと、左右に開き持ち上げた。
「……ァ、」
「そうだ。…よく目に焼き付けとけ。」
「ん、…高瀬…っ、」
「…仁湖の初めての男は、
………俺だってな。」
ペニスもお尻の穴も、…全部、全部、…高瀬に見られている。恥ずかしい。目を逸らしたい。
…だけど、高瀬の熱い眼差しを受けながらそう言われると、…呼吸すら忘れそうになるほど目を奪われる。
先程までの熱に侵されて、甘えっ子になっていた高瀬が懐かしい。
今では何かのスイッチが入ってしまったかのように、荒々しい。…まるで飢えた獣。
いつもの優しい口調や言動とは全く違う。
理性を失ったように、ギラギラした目付きに乱暴な言葉遣い。
「…たか、せ…」
「仁湖は何もしなくていいから。…喘いでな。」
「ぁっ…?!ひゃ、…ちょ、ゃ…ァ」
先程の愛撫で完全に勃起しているだけではなく、先端部分からいやらしい汁を零している俺のペニスを、高瀬は何の戸惑いもなく銜える。
熱を出している所為か、高瀬の口内は凄く熱い。
まるで自分のペニスが熱で溶けてしまいそうなくらいだ。
「ひぁ…、ぁあっ、ンゃ…」
しかも舌を使って下から上へ舐められて、激しく出し入れされれば、もうこれだけでイってしまいそうなほど、堪らない…っ。
上下に高瀬が頭を動かす度に、唾液と先走り汁が混ざり合って、チュプ、ピチャ…といやらしい音が聞こえてくる。
「ァ、ンっ、ひぁあ…ァ、っ」
「…目、閉じるな。」
「ひぃ…っ、ンぅ…」
激しい刺激と、卑猥な水音に耐え切れなく、おもわず目を瞑ってしまいそうになっていると、…高瀬は先端部分に歯を立てて苛めてくる。
「…ァ、っ、ゃぁ…っ、意地悪、しないで…、」
「…俺をこうさせたのは、仁湖だ。」
「ン、ァ、…ひぁああァ」
一際激しく唇と舌を使って上下に扱かれれば、呆気なく俺の絶頂は近づく。
「……ぁ、ゃ…、な、んで…」
…しかしそれを見計らって、高瀬は俺のペニスの根元を指で締め付ける。
「ン、…イきたい…っ、ンぁ…ァ」
まさか再び射精を止められるとは思っていなかったので、俺は射精出来ない苦しさから涙を流し、口端から涎を垂らして泣き叫ぶ。
201/300