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乱さんは幼児

☆なんでかEdenのみなさんとお茶をすることになってしまった夢ノ咲学園プロデュース科のひとり、双葉ちゃん。Edenのなかで好きなのは?と問われてしまい―――?



「わたし、なぎささんのこと好ましく思っていますよ」
「奇遇だね。僕もきみのことは好きだな」
「ブッ」

吹き出したのは誰か。「わぁ」とニコニコ笑っている巴日和は違うだろう。その横に座っている漣ジュンは口をぽかんと開けて固まっている。そういうことで正解は七種茨である。
そんなことを頭の中で巡らせながら、双葉は固まっていた。まさかの予想外すぎる返答にビビり散らかしている。


「閣下!」
「なに?」
「みてみなさい、双葉さんが固まっております!」
「ほんとだ」

かわいいね、なんて頬をぷにぷに人差し指で押される。そりゃ柔らかいでしょうけど、触り過ぎはいけませんよ!
はっと頬を触られて動けるようになった双葉は、当の本人である乱凪砂に視線を向ける。加えて頬をぷにぷに触れるのを防いだ。

「たたたたぶんいろいろと噛み合ってないと思うんですけど?」
「ねえ、お互いに気持ちが同じなら結婚してみようか」
「「結婚ンン!?」」

今度叫んだのは茨と双葉だ。展開が早すぎて混乱してきた。

「凪砂くんの結婚式なら参列しなくちゃね!」
「ありがとう」
「いやどうして結婚?」

展開についていこうとしなかった漣ジュンは、今この場の誰よりも冷静に状況を見極めてツッコミをした。ツッコミをせねばならないと思った。

「ちょっとまっ え、結婚?意味わかっていますか?」
「好き会うもの同士が一緒になることだろう」
「そうなんですけど、合ってるんですけど合っていないというか…!」

たぶん双葉は冷静ではない。冷静だったら「何を言ってるんですか」と流せるはずだ。なので今、混乱していることには間違いなかった。
日和はにこにこ見守っていて、「楽しみだね、ジュンくん!」なんて言ってるし、茨はもう眼鏡にヒビが入りそうな勢いだ。ジュンはため息が出てしまう。


「君とはどんな子供ができるだろう」

表情をあまり変えない凪砂が、少しだけ、ほんの少しだけ優しげな視線で双葉を見つめた。

「こども…?」
「なんでそこまで話がぶっ飛ぶんです」
「ちょっと、この人ショートしてるんすけど」

“こども”というワードで現実に戻ってきたらしい茨は鋭くツッコみ、ジュンは最早、凪砂に追い打ちをかけられた双葉に同情をしている。
ちょっと!とジュンが双葉の肩を叩けば、ハッと意識が戻った。「ジュンくんありがとう」と力ないまま感謝する。この数分のうちに何回意識飛ばせばいいんだ。体力が持たない。


「失礼かもしれませんが、なぎささんは子どもがどうしてできるか知っておられます…?」
「好きあっている者のところにコウノトリが運んでくるんだろう?」
「茨くん性教育情操教育ちゃんとして」
「ハッハッハッ 責任転嫁です!」





方向性がわからないのでこちらに突っ込んでおきます。



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