7.部活終わりのひととき



青葉城西高校.....


県ベスト4...私の幼馴染みがいる高校。
バレないようになるべく行きたかったのに、まさかこんなに早くバレそうになるとは...



「ただ...条件があってね...」
「条件?」
「”影山君をセッターとしてフルで出すこと”」



え?


体育館にいた誰しもが一瞬疑問を覚えた。


特に2.3年生はそれがより一層強そうな空気があった。



「良いんスか、スガさん!烏野の正セッタースガさんじゃないスか!」



菅原さん影山と一緒のセッターなんだ。だからあの時あんなに寂しそうな顔をしたのか...



「俺は日向と影山のあの攻撃が4強相手にどのくらい通用するのかみてみたい」



普通、自分が試合に出たいとかじゃないの?


精神的に強い、菅原さん



武田先生から練習試合についての説明を受けて練習が終わったあと、影山は菅原さんを追って行った。



「榎崎さん、途中まで一緒に帰ろー」
「いいよー」



途中で大地さんと田中さんと合流した。なにやら大地さんが肉まんを奢ってくれるらしくて


というか、大地さんのお財布事情大丈夫なのかな...



「あ、影山と菅原さんだ」


なにやら真剣に話してるような感じ。



「でもさ影山、青葉城西って北川第一の選手の大部分が進む高校だよな」
「あぁまぁそうッスね」
「いやそのやりづらくないかなと思ってさ」
「?同じチームだったら考えるかもしれないけど、戦うならただ全力でやるだけです」



お?
なんか吹っ切れてる?



「影山が中学ん時と同じだと思ったら大間違いだって見してやりたいじゃん」


たしかに...。



でもまぁ、私もバレー部の当時のこと何もしはないし、知ってるのは、さっき月島が言ってたことだけ。バレー部の奴らと中学の時同じクラスだったけど、バレーの話なんてしなかったしな。


大地さんから奢って貰った肉まんを食べていると



「お前の方こそ行きづらくねぇのか?」
「ん?なにが?」
「なにがじゃねぇよ。及川さん、岩泉さん。あと金田一と国見と仲良かっただろ」
「んー?及川さんは知らんけど、はじめちゃんは、私が男子バレー部のマネしそうなのは知ってるし、大丈夫じゃない?ってか金田一と国見と仲良いのよく知ってるね」




中学の時バレー頑張ってるねぐらいしか影山にはバレーの話はしてないし、なんで仲良いの知ってるの...



「.....たまたま廊下でみた」



目線を少しズラしながら言う影山。
なんで目線ズラしてんの。



「あのね、あの2人と仲良くても中学の時のバレー部のいざこざは知らないよ、私。だから安心してよ」
「...おう」






少し隠したいことだってあるもんね。きっと影山の目線がズレてたのもそのせいだと思うんだよね


「影山それ食ったらちょっといい?」
「?オス」
「なんだろうね」
「さぁな...。お前もくるか?」
「なんで?」
「途中まで送ってく」
「.....」
「は?」
「いやそんなこと言われるとは思ってなくて」



中学の時バレー部の練習がないとき、帰りがたまたま一緒になって途中まで帰ったことはあるけど、まさか堂々と言われるとは想像もしてもいなかった。



「悪ぃかよ」
「別に...でも今日は大丈夫!まだ外明るいしれまた今度途中まで送ってね」
「オウ!」



影山なんか嬉しそうだったなーって思いながら日向と途中まで帰ったのであった。





部活終わりのひととき
(影山と榎崎は付き合ってるのか?)(いや、ただ同じ中学です)







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