幕府の軍艦からターミナル周辺にいる民間人たちに避難命令が出される。
それにえいりあんに一斉攻撃をしたら神楽や銀ちゃんたちが···
それに対して近藤さんが”とっつぁん”って人に攻撃するのを一旦止めるように伝えるが、えいりあんがまた暴れだし、もう止めるのは難しいらしい。
「え、あれ本当に撃つんですか?」
「あのおっさんは撃ちまさァ」
「そんな呑気な!」
あの軍艦の攻撃が一斉に撃ち込まれたら神楽たち死んじゃう。
どんなに近藤さんが止めるように言っても、もう止まらない···
私の世界では映画館の中でしか見たことないエネルギーの塊の砲撃が、鼓膜が破れるのではないかと思うぐらいの爆音と足に力を入れていないと吹き飛ばされそうな爆風が私たちを襲った。
まぁ、沖田さんの後ろに隠れて、沖田さんの隊服を掴んでいたから飛ばされることは無かったけど。
「豚は吹き飛ばされねぇ」
「吹き飛ぶし、私は豚じゃない!!」
爆煙が風邪で流されたとき、吹き飛ばされているはずの人達がそこには立っていた。
神楽たちの種族、夜兎特有の傘···その傘1本でみんなを守ったのは星海坊主さん。
神楽も銀ちゃんも新八くんも定春もみんな生きてるんだ。
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「沖田さん、私ちょっと神楽のところに行ってくる!」
「おい、コラ!」
私は、新八くんき神楽の居場所をきいてそこに駆けつけた。
神楽は体育座りをしていてら声をかけようとした時、上の方から銀ちゃんと星海坊主さんの声が聞こえる。
私はそっと神楽の横に生き、隣に座る。
耳を澄ますと、銀ちゃんが星海坊主さんに神楽が書いた手紙を渡していた。
「細けーことはよくわからねーや。けど自分を想ってくれる親がいて他に何がいる。俺ァ欲しかったよ、アンタみてーな家族が···」
「お前···」
「皮肉なもんだな。ホントに大事なモンってのは持ってる奴より持ってねー奴の方がしってるもんさ。だからよォ神楽のこと大事にしてやってくれよな」
銀ちゃん···
少し上を向くと新八くんが銀ちゃんを追い抜きながら「僕はずっと万事屋きいますからね、家族と思ってくれていいですからね」 って言っていて、血も繋がっていなくても家族って成り立つものなのかなって···思った。
「···大事にしろか。おーい聞いてるか神楽?そういうことだからお父さん、これからお前を大事にすることになったあら。だから元気でやれよ」
「パピーどうして!」
星海坊主さんは、頑なに反対していた神楽の地球滞在を許して地球を去っていった。
神楽の手紙に何が書いてあったかは知らないし、私が来る前に銀ちゃんと何を話していたかは知らない。けどこれだけは言える。
「星海坊主さん、いいお父さんだね」
「ハゲてるけどな···」
「ハゲてても、あんなお父さん、私も欲しかったな···」
「···なる?」
「ごめん、気にしないで···」
家族の在り方を考える
(なるはパピーと喧嘩したアルか?)(うーん、そんな感じかな?)