18.星海坊主編1
最近、隊士のみなさんがえいりあんがやべぇ!だのやくざがやべぇ!だのよく分からないことを言っています。


まぁ、ここの世界は天人という宇宙人がいるからえいりあんがいてもおかしくないんだけどね。



「ってかみなさんどいてくれません?お茶持ってきたんですけど、客人に」

「星海坊主?なんでィ?そりゃ」


沖田さんも混じって近藤さんと客人の会話を盗み聞きしてて、私の言葉なんて1つも入っていない。


盗み聞きってほんと、この人たち警察なのか?


はぁ、違う方から持っていこ。



「お待たせしました、粗茶ですが···」

「すまねぇありがとうな、お嬢ちゃん」

「なるちゃんありがとうね」

「いいえー」


あの星海坊主って人、なんでずっとマントしてるんだろ?隠したいものがあるのかな?



あ、昼から仕事休みだし、買いたい物あるからお金おろしにいこ







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え、うわ、帰りたい···なんでか神楽いんの?なんでお米の袋振り回してんの?銀ちゃんと新八くんは?ねぇ?なんで神楽1人なの!?


え、まって、これ絶対面倒事に巻き込まれる。
だって店員さんと口喧嘩してるもん。
あー、やだやだ、見なかったことにしよう。




「あ···なるアル!」


み、み、見つかったァァァ!


「ひ、久しぶりー、何してんの···って神楽!」



お坊さんみたいな格好をした人がよろよろと神楽に近づいていた、口からなんかでろでろした物出しながら···


というか、銀行の周りうるさいんだけど!!テロ!?立てこもり!?どこが!?え?ここ!?




「離してヨ!」


ほんの一瞬だけ反応が遅れた神楽はでろでろした物に捕まってしまった。



神楽がでろでろに捕まった瞬間、銀行にいた人たちから悲鳴が上がる。いや、わかる。悲鳴をあげたくなるよね、気持ち悪いもん。


「神楽!」

「なる助けるヨロシ···」

「ごめん、無理」



神楽に手を伸ばしたいがでろでろに捕まりそうで嫌です。



「え!まっ!!」

「なるも道連れネ!」

「何してんのじゃぁあ!!」



神楽を助けるか助けまいか迷っている手を神楽が逆に私を引き上げ、何故か私もでろでろに捕まった。



「うわ、気持ち悪い···」


本当にこのでろでろ気持ち悪い。粘膜?みたいなぬるぬる感と···ナマコみたいな感じが···



「「まちがえました」」



銀行の自動ドアが開いた時見えたのは白いムカつく天パと地味なメガネ。



間違えたじゃなくて助けろよ!!



「ぶへ!!」



勢いよく顔面ぶつけた。このでろでろ私と神楽を床に叩きつけた?鼻血出てないよね??私、結構鼻の粘膜弱いんだけど···



「銀ちゃんひどいヨーなんで助けてくれないネ」



私と神楽は自動ドアから背を向けて逃げようとする天パとメガネの足を掴む。




「おいコラ話せ神楽!ってかなるちゃん!?なんでお前もいんの!?」

「たまたま銀行来たら巻き込まれた!!万事屋に関わるといつもこう!!」

「人を疫病神みたいに言わないでくださぁぁぁい!!」

「ギャァア!!」



でろでろ今から私たちを食べる気だよ!



「お前ら全員道連れじゃー!!」


私、こんなとこで死ぬのかな···恋愛、したかったな···



ウィーン



「お、いたいた」


あれって星海坊主さん?


でろでろに食べられそうになったときに現れた星海坊主さんは所持していた傘をミサイルの如くでろでろにむかって投げつけた。


その傘は私たちを綺麗に避けてでろでろを仕留めた。


さすがえいりあんハンター···
ん?ならこのでろでろはえいりあん?マジでか···



「さがしたぞ神楽」

「···ぱぴー?」

「「「ぱ ぱっぱぴィィィィィ!?」」」



え?星海坊主さん、神楽のお父さんだったの!?


「お、真選組にいたお嬢ちゃんじゃねぇか、大丈夫か?」

「は、はい。ありがとうございます」






ーーーーー


「えいりあんお前は完全に包囲されている。無駄な抵抗はやめておとなしく投降しなさいえいりあん」



外から沖田さんの声が聞こえる。騒ぎをききつけた真選組が駆けつけてきたみたい。


ってか沖田さん真面目に仕事出来んじゃん。



あ、まって、なんかふざけたことしてる気がする。




神楽がハ···ゲじゃなかった星海坊主さんに手を引かれて外にでた。
めっちゃ嫌がってるけど···でもわかる。あの見た目は一緒にいたくない···。


屯所でずっとマント羽織ってたのはハゲなの隠してたのかな?

「1度死んだ毛根は帰ってこないよー」


とか言ってるんじゃん。



「すみません僕もマロンパフェいいっすかね···いや、ちょっとまってやっぱフルーツパフェにしようかな?どうしよっ」

「すみませーん!私チョコレートパフェで!」



銀ちゃんたちと一緒に銀行を出て銀ちゃんたちと一緒にパフェをお願いすることにした。


めっちゃ真選組のみんなに見られてる気がするけど無視だ。



「···なに?ってか潮崎なんでお前がいるんだ!!」

「·····」

「シカトしてんじゃねぇ!」


またあとで土方さんの説教1時間コースだよ、これ。



私は巻き込まれた一般市民です。






でろでろって発音も感触も微妙だよね
(なるさんいいんですか···真選組)(振り返ったら殺される)






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