星の瞬き | ナノ

  第二の試験突入


「アンタ達喜んでる場合じゃないわよ!私は第二試験官・みたらしアンコ。次行くわよ次ィ!!ついてらっしゃい!!」


第一の試験の試験官、イビキに激励をもらった後窓ガラスを割りながら乱入してきたのは、美味しそうな名前の試験官でした。




*****




場所は変わってとある森の前。

木はとても高く、日光を遮っているおかげで森の中は薄暗い。カラスの鳴き声がその恐ろしさを増幅させる。

金網で隔てられたその森の扉は厳重な鍵により封鎖され、立ち入り禁止区域と書かれている。


「(でもま、家の周りもこんなもんでしょ)」


少々ホラーレベルが違いすぎるような気もするが、似たようなものだ。森は森。ただそれだけだ。



「ここが第二の試験会場・第44演習場…別名、死の森よ」



アンコ試験官はニヤリと面白おかしそうに笑って言った。


そこから第二の試験の説明が始まる。

まず同意書を配られる。何の同意書かと問われれば、死人が出るので責任を取らないようにするもの。

ここから先はそのぐらい厳しいものだということだ。気を引き締める。


説明は続く。


現在生き残ったチームは26チーム。
半分の13チームに天の書を、残りのもう半分の13チームに地の書を渡し、この第44演習場内で巻物争奪戦を行う。

期限は五日間。
合格条件は簡単。天の書と地の書の両方を手にすることができれば、中央の塔に三人で来ること。

失格条件は三つ。

まず、制限時間内に天と地の巻物を塔まで三人で持って来れなかったチーム。
また、班員を失ったり、再起不能者を出した場合。
さらに、塔の中にたどり着くまでに巻物の中身を見ること。

途中のギブアップはないようだ。



「説明は以上。同意書三枚と巻物を交換するから、その後ゲート入口を決めて一斉スタートよ!じゃあ、最後にアドバイスを一言……死ぬな!」



なかなかに面白い人のようだ。アドバイスが死ぬな!なんて。これは頑張るしかないようだな。


正直、この試験はあまり受けたくない

命の危機が目の前に迫ってくるものだ。しかも、迫ってくるだけではなく、自分から向かっていったりもしなければならない。


あーあ。忍にならなきゃこんな面倒なことにはならずにすむのに…



小屋に入り、同意書を巻物を交換する。

おそらく今回オレ達は苦戦するだろう。オレのチート能力はおいそれと人前で見せられるものではない。

つまり、感知系の忍がいないということだ。
敵の把握が遅くなれば、それだけやられる可能性も高くなる。

第一の試験のようにはいかないか…


「皆、担当の者についてそれぞれのゲートへ移動!これより三十分後に一斉スタートする!!」


オレ達は12番ゲートへ。試験開始時間まで待つ。


今回は本気を出さなくちゃいけないかもしれないな、用心しないと。

時計の秒針が12を指せば、試験は始まる。


「これより中忍選抜第二の試験、開始!!!」



迫る危機
(やるときはやる人間だ)
―――――
文章の書き方が中忍試験辺りから変わりつつあります、こんにちは管理人です。

この章あたりから主人公ちゃんの話し方が乱れてきて現在葛藤中です。自分で書いておいてなんですが、主人公ちゃん命の危機に扮しているというのに図太いですね。

まだまだ文章のレベルが低いので精進しなければなりません…。こんな駄文でよろしければ続きをどうぞ。


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