サバイバル演習@
場所はアカデミーのテラス。
「まずは自己紹介をしてもらう」
テラスに着くなりオレ達の担当の上忍、カカシ先生にそう言われる。
「名前はうずまきナルセ。好きなものは甘いもの。嫌いなものは痛いこと。趣味は妄そ…げふん。散歩だってば。将来の夢はニートだ!忍者にはなりたくないな、痛いから!」
「忍者になりたくないって…」
「ちなみにこいつはペットの九喇嘛だ」
九喇嘛をだきかかえて手を差し出すように握る。
「ペットが狐なんて珍しいねぇ、よろしく九喇「ガウッ」
説明しよう。
カカシ先生が関心したように発言した後、撫でようと手を伸ばせばその手に噛みつかれたのだ。
「言い忘れてたけど、九喇嘛は認めた人以外に名前を呼ばれると噛みつくってば」
「そういうことは早く言ってよね…」
先生は噛みつかれた手を擦っている。遅刻した罰と思えばいい
もちろん他の三人もちゃんと自己紹介したんだぜ?ただ、管理人が面倒臭いと言って書かなかっただけで←
仕方ないから説明すれば、あの意味不明な自己紹介にサスケェ…な自己紹介、サスケくんラブ!な自己紹介だった。
これで十分だろ?
サクラちゃん、オレ応援してるぞ。オレの萌えのために!
とまあなんやかんやありまして。
とうとうカカシ先生から演習という言葉が出ました。例の合格率うんぬん%というやつですね
「はいはい先生、質問だってば。忍者になりたくない人はどうすればいいですか?」
「…この試験は三人で受けてもらうからね。強制参加だよ」
な、なに!?強制参加だと!?人権の侵害だな!
カカシ先生は呆れたような視線をオレに向ける
「(この子、大丈夫なの…?)」
失礼だな、先生!強制する方が悪いんだぞ!
*****
で、次の日。
早いって?そんなこと言うなよ
「ここに鈴が二つある。これをオレから昼までに奪い取ることが課題だ」
と、またまた遅刻した先生に課題の内容を説明される。ちなみに今日は三時間の遅刻だった。
オレは「上級 薬草学〜毒草編〜」を読んでいたから特に待った気はしなかったがな。
この本はこの前家で〜免疫力向上編〜を読んでいたらサソリからプレゼントされたものだ。ついでに言うと〜免疫力向上編〜はイタチからもらった。
もちろん朝飯は夢小説によくあるようにちゃんと食べて来た。
吐くから抜けと言われたので吐かなければ食べていいんだろ?屁理屈だよ
「鈴は一人一つでいい、二つしかないから…必然的に一人丸太行きになる」
「その一人は最終的にどうなるの?」
「任務失敗…失格ってことだ。つまり最低でもこの中の一人は学校に戻ってもらう」
ごくり
二人が唾を呑んだのがわかる。が、一人だけ暢気に構える人物が。
「じゃ、オレ鈴いらねーわ。二人とも頑張ってってば」
ナルセもやるの!と強い口調でカカシ先生に怒られる。
えー、嫌だな疲れるじゃん。痛いし
オレの心中などまるっきり無視して先生は続ける。
手裏剣つかってもいい、とか殺すつもりで来い、とか。
サクラちゃんは危ないとか言ってるけど、むしろ逆じゃね?オレらのが危ないんじゃね?相手上忍だぜ、無理ゲー
あーやる気失くすわー
九喇嘛も腕の中でぐったりしてるし
「よーい…始め!!」
その合図と共に演習が始まった。
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