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(…話?処罰なら命令じゃねぇのかぁ?)


老人が青年を振り返った。

「家光、少し席を外してくれないか。」

「しかし、9代目…」

「一応プライバシーもあるだろう?処罰とは別に…ちょっと、この子の個人的な部分の話もしなくちゃいけないんだ」


「…何かあったら呼んで下さい。」


スクアーロを一瞥すると、家光は廊下へ出て行った。病院の狭い個室には老人とスクアーロの2人きりになった。


「すまないね。まずは、君たちヴァリアーについての処分からだが」

急に、柔和な老人の目つきがボスの風貌になった。

「クーデターに関わった者は3ヶ月の謹慎、それ以外の者は一時的にボンゴレ内での雑務についてもらう。その間君たち幹部には監視がつく。」


「!?……それだけかぁ?!」

「ああ。」


(おかしい。仮にも大マフィア・しかも暗殺部隊だぞぉ?そんな甘い処分なんて)


「それに関しては後日文書がいくと思う。それと、君の事だが」


「なんだぁ?俺には別に何か処罰があんのかぁ?」


「いや、違うよ。その…、君は…女の子なんだね?」


「はぁ。」

あまりにも予想外の発言に、間の抜けた声が出た。意図がつかめず、淡い色の睫毛をパチパチとまばたかせる。


「ああ。すまないね、私はそれを知らなかったんだ。さっき医者から聞いて」

(医者?)



「まだ初期だが…君は、妊娠しているそうだ。」





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