2 「まぁ。じゃあ、セクシーな紐パン用意しましょうか?」 女物下着屋なんて恥ずかしくて目を向けるのすらはばかられるような思春期まっさかりのスクアーロは、いつも衣服や体調などの事は身近な大人の女・もといオカマのルッスに相談をしている。 「ボスの好み通りでスクちゃんに合うようなデザイン見つけてあげるわよん」 「う゛…いや…、あのよぉ…」 「なにかしらん?」 一人テンションが上がって今にも飛び出して行きそうなオカマをなんとか呼び止め、スクアーロはしどろもどろ喋りはじめた。 「えっと…俺、…どう考えても似合わねえぞぉ?滑稽すぎて笑われるのがオチだぁ…」 「んー。そうねぇ…確かにガリガリで丸みのない体してるものねぇ。セクシーな下着なんて不恰好なだけね!」 スクアーロの体を見ながらルッスは頬に手を充て、溜め息をついた。 「う゛…お…」 (なんでオカマってこんなズバズバ的確なこと言えるんだぁ?わかってるけど傷つくぞぉ…) 「よし!じゃあ今からショップへ行きましょうか!私の神眼で完璧に似合うの見繕ってあげるわ〜ん」 「え゛…ちょ…っ」 廊下で2人とすれ違ったレヴィは心底楽しそうなオカマにズルズルと引きずられて行くガリガリの小娘を一瞬だけ憐れんだ。 [mokuji] [しおりを挟む] TOP |