小説 | ナノ







『女はセクシーな色の紐パンがいい』



御曹司に好みの下着の色を聞いたら、型を答えられた。


「べっ…別にお前のために穿こうとかじゃねぇぞぉ!!ちょっと聞いてみただけだぁ!」


スクアーロ(14)は普段から色気のないスポーツタイプのパンツに、子供ブラ。ホントはブラするほどもないが、シャツ姿で歩いていたときにルッスに怒られて以来着用するようになった。


ザンザスに言い寄ってくる女達は皆、主張の激しい肉塊を胸部で揺らしていて、時折セクシーな下着が胸元からチラつく。ヒップなど、スクアーロの倍はあるんじゃないか?というほどにボリュームがあり、全身が『女』だと主張している。
そのたびに何とも言えない不愉快な心地で、自分の胸の小ささや肉付きの悪い硬いヒップラインに酷くコンプレックスを抱えた。


『どうみても子供、しかも男の子』


初対面の相手の言葉には飽き飽きしている。
暗殺業に置いても、平時ザンザスの側にいても皆一様にそういうんだ。



うんざり。

[ 105/191 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
TOP
 



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -