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さっきまでの、怒ってるのか笑ってるのかわからない表情は消えた。


「…ザン…ザス…?」


呼びかけても反応がなく、呆然としている主。
そうだ。
8年を受け入れるなんてそんな急にできるはずはない。


なんだかわからない、もやもやした気持ちになった。


まだ繋がったままの陰部は変わらず熱くて、痛くて、それでも起きあがるとザンザスがいる現実を確認するようにぎゅっと抱きしめた。



「ごめんなぁ…俺、いつもお前の望むようになれなくて」


俺のせい。
クーデターが失敗したのも、8年も眠ることになったのも。


ぐすっと鼻をすする。
悔しくて涙が零れた。


「カスが。俺がお前になにか望んだか?」


そう声がして、不意に頭を撫でられた。
温かい大きな手は、優しく頭から背中までを一撫でしてザンザスは再び律動を始めた。



「ぁんっ……んっ」

「やっ……はぁっ…」



だんだん痛みだけではなく、甘い痺れるような心地になってきて頭が真っ白になった。


「……ぁっ…んっ」


深く口付けられて一気に突き上げられたスクアーロはそこで意識が途切れた。



「…お前はもう少し微睡んでろ」



ぼそっと呟かれた言葉は、スクアーロには聞こえていない。



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