7 「うわぁっ誰かと思ったのな!より一層美人な〜」 「ホント…。黒髪も似合うよスクアーロ。」 ノックをして部屋に入ると、黒髪短髪の青年と栗色の髪をした幼い顔立ちの青年はスクアーロを凝視した。 「…はぁ゛…嬉しくもなんともねぇぞぉ」 2人の向かいのソファに座ると、肘掛けに頬杖をついてスクアーロはふてくされたようにため息混じりでこたえた。 「ツナヨシ、お前が同行するなんて聞いてねぇぞぉ…。俺いらなくねぇかぁ?」 20代になっても少年の様な雰囲気の青年を銀の双眼でジロリと睨みつけた。 「俺は今回途中までしか同行しないんだ。君がいないと困るよ。」 臆した様子もなく綱吉が微笑む。 「…ちっ……わかったよ。仕方ねぇなぁ」 にっこり微笑んではいたが、威圧感のある雰囲気に舌打ちをしてぷぃっと外へ顔を向けた。 分厚い窓ガラスに映る見慣れない自身の長い黒髪を見つめた。 (なんか…気持ち悪いんだよなぁ…) 「じぁあそろそろ移動しようか。」 綱吉がそう言うと、ふてくされていたスクアーロは途端に仕事の顔に変わった。 [mokuji] [しおりを挟む] TOP |