小説 | ナノ







ザンザスは喧しくなったテラスから室内へ戻ろうと、2人の方へ向かって歩いて行った。


「あ、ねぇボス!さっきスクアーロが探してたんだよ。」

「そうそう、なんか明日からのジャッポーネへの出張のことで不満があるみたい」


2人は憤る副官とすれ違ってきたらしい。不服といった雰囲気で喚きだした。

「ボス何かしてきたの?」
「先輩すっげー機嫌悪かったよ。早くなんとかしてよー」
「とばっちりヤダ」


「…ふんっ…知るか」

ザンザスはまとわり付く2人にそう言うと自分の部屋の方へ立ち去った。



「…何したんだろ?」

「大方任務にかこつけたスクアーロへの嫌がらせじゃない?」

「いや、ジャッポーネだし嫌がらせなら並盛のヤツらへじゃね?」

「ああ、そっか。」





ザンザスが立ち去ったテラスで2人は遠くで扉が破壊されるような音を聞いた。




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