4 ザンザスは喧しくなったテラスから室内へ戻ろうと、2人の方へ向かって歩いて行った。 「あ、ねぇボス!さっきスクアーロが探してたんだよ。」 「そうそう、なんか明日からのジャッポーネへの出張のことで不満があるみたい」 2人は憤る副官とすれ違ってきたらしい。不服といった雰囲気で喚きだした。 「ボス何かしてきたの?」 「先輩すっげー機嫌悪かったよ。早くなんとかしてよー」 「とばっちりヤダ」 「…ふんっ…知るか」 ザンザスはまとわり付く2人にそう言うと自分の部屋の方へ立ち去った。 「…何したんだろ?」 「大方任務にかこつけたスクアーロへの嫌がらせじゃない?」 「いや、ジャッポーネだし嫌がらせなら並盛のヤツらへじゃね?」 「ああ、そっか。」 ザンザスが立ち去ったテラスで2人は遠くで扉が破壊されるような音を聞いた。 [mokuji] [しおりを挟む] TOP |