+2 なんとなく、甘い空気に流されていたスクアーロだったが、はっと気づく。そもそもなぜあんなことになったのか。 「お前はどうせ俺のことはどうでもいいんじゃないか。」 スクアーロがぷいっと頬を膨らませ、顔を背けた。 「…なぜ?」 スクアーロが怒っている意味が心底分からないといった様子でザンザスが聞いてきた。 「はぁっ!?…お前、跳ね馬に…!!」 「あぁ、3P」 真っ赤になりながら眉間にシワを寄せたスクアーロがガバッと起き上がりザンザスのシャツの襟元を掴む。 「ぅ…っ…ばっ、馬鹿!なんてこと言うんだぁっ」 「ふんっ。お前意外とウブなんだな。おもしれえ」 「…俺と簡単にヤって、しかも処女だったから貞操観念なんてないのかと思ってた。」 ザンザスは自身の襟元を掴んだスクアーロの手をそっと包み込んで引き離した。 そして、呆けたスクアーロの薄く開いた唇にキスをする。 「意外と、他人に盗られるとムカつくな」 小さく呟いた声は、色っぽく掠れスクアーロの耳を満たした。 (自分でやっておいて嫉妬?…めんどくさいやつ) 年上の暴君の子供みたいな言い分にふふっと小さく笑みが零れた。 [mokuji] [しおりを挟む] TOP |