小説 | ナノ







「あ…や、だ…嫌だってば」


「可愛いなぁ、スクアーロ。もっと見たい」


笑顔でテディベアをベッドの外へ放り投げるとディーノがスクアーロの腕を掴んだ。拘束されたままの両腕はいとも簡単に捕られ、頭上を通りふかふかの枕に体ごと押し付けられた。


「クソっ…離せバカ馬っ!」

(くそ…ビクともしねぇ……へなちょこのくせにっ!)


ジタバタと暴れてみるものの、頭上にはりつけられた腕は一筋も解放されそうになくニコニコと見下ろすディーノに悪態をつく以外スクアーロには何もできなかった。


そう、下半身も動かない。


「っ…お前もやめろぉっ。なんでお前までへなちょこの遊びに付き合ってんだぁ!?」


ディーノがスクアーロを押し倒した隙に脚を抱えて体を割り込んでいたザンザスによって。


「…気が向いたからに決まってんだろ」


「〜…!」


色白く張りのある太ももを撫であげると、分厚くセクシーな唇を歪ませてニヤリと笑った。


「ふんっ…大人しくしてればそれなりに良い目が見られるぜ?」


ごそごそと服の裾をたくしあげてまさぐる手が徐々に胸元に近付く。


「ひっ…」


「あっズルい!俺も混ぜてよ〜」


頭上からそう聞こえた時には視界に金色が広がった。



「ぅ……んっ…!?」


チュッと軽く唇に柔らかい感触が当たると、温かいものが口内に侵入してきる。


「…んんっ」


とろんととろけるようなディーノの柔らかい舌の感触に頭の芯がふわふわとしてきた。
(もう、コイツらには抵抗しても無駄なきがするぞぉ…)





「…ふぁぁっっ!!!」



突然のピリッとする刺激にスクアーロは思わず声を上げる。
閉じかけていた目をはっと開くとザンザスがスクアーロの胸の突起をキュッと摘んで睨んでいる。


(…怒ってる…!?)


「あっ!女の子にそんな乱暴にしたら駄目だってば。……まぁ、そんな調子でやってると俺が勝つよね。」


「チッ…」





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