七夕
find it,夢主







「さぁヘレン!今日は七夕!!恋人同士が愛を語り合うには絶好の日にちだよ!!今日はとことん語り合おうか」

『ロキ、今日は恋人同士の日ですね と、言うことで私が今日はとことん甘やかします、毎日頑張ってるロキにご褒美です』









いつものようにばっさりと断られるとかスルーされるとか思ってたけどなぜか今日のヘレン乗り気だ
‥まさか僕が居ない間に誰かに変なこと吹き込まれたんじゃ‥ヘレンはきらっきらの純粋だから僕心配だよ

でも甘やかしてくれるって言うならそれに乗るしかないよね
だっていつもは恥ずかしがって中々させてもらえないもん膝枕










「じゃあ膝枕とかしてもらっても?」

『もちろん、さぁどうぞ』










白いソファに身を埋めたヘレンがぽんぽんと膝を叩いて僕を誘ってくる
ああっ‥何て可愛いんだ、遠慮なく膝に頭を乗せると優しく頭も撫でてくれた










「今日はどうしたの?何か善いことでもあったかい?」

『‥昨日、ロキが怪我して帰ってきたでしょう?』









確かにした
昨日はルーシィたちがクエストに行って盗賊団のアジトに踏み込んだものだから、ルーシィを庇って僕が怪我を負った
まぁ名誉の負傷みたいなものだし、気にしても居ないんだけどヘレンは違ったみたいで真っ青な顔して手当をしてくれた
‥もしかしてそのこと?






『私思ったんです、星霊って中々死なないけどそれでもいつかは居なくなったりするかもしれない、それこそ織り姫と彦星のように一年に一回会えるだけかもしれない、そう思ったら今を大事にしなくちゃいけない気がしてロキにしてあげれること全部しようって』






そう言って笑った彼女は本当に美しくてどうしようもない愛おしさを抑えることが出来なくて彼女の頬に手を添えてリップ音を響かせてキスをしてみた
そしたら彼女は顔を真っ赤にして口元を抑えた








‥不意打ちはだめ


( えーだめ? )

( っ‥だめじゃない )

( でしょ? )

 

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