台本 | ナノ
1A 城にて


 
台詞数
├レイラ…13
└エリク…12



1レイラ「ふふ、これで準備は整ったわ…。あとは…」


2エリク「レイラ様、大変です!」


3レイラ「何よ。そんなに慌てて」


4エリク「イ、イベントで使う予定だった例のものがありません!」


5レイラ「…例のもの?……まさか…」


6エリク「はい…その“まさか”で間違いないかと…」


7レイラ「なんですって!?あれが無ければ私の今までの苦労が台無しになるじゃない!!」


8エリク「も、申し訳ございません!今城の者に隅々まで捜索させていますので、しばらく…」


9レイラ「誰も心当たりが無いわけ?」
≪苛々しながら≫


10エリク「…実は…裏庭で羽を見付けまして…」


11レイラ「羽?」


12エリク「はい。…恐らくミスティフェアリー達のものではないかと」


13レイラ「…またあいつらなの?」
≪うんざりしたように≫


14エリク「本っ当に申し訳ございません!必ず…」


15レイラ「イベントは夕方からなの。間に合うんでしょうね?」


16エリク「正直なところを申し上げますと、少々厳しいかと…」


17レイラ「えぇ!?どうするのよぉ。これじゃあ……」


(間)


18エリク「…どうかなさいましたか?」


19レイラ「そうだわ…。これよ。これをやればいいのよ!」
≪段々と盛り上がる感じで≫


20エリク「は?」


21レイラ「そうね…手間も省けるし、一石二鳥だわ!」


22エリク「レイラ様?」


23レイラ「あたしの頭の中にはたった今完璧なシナリオが出来上がったわ!」


24エリク「シナリオ?あの…どういうことなのか…」


25レイラ「あなたって相変わらず鈍いわね。…借り物競争に決まってるじゃない!」
≪前半は呆れたようなトーンで、後半は笑顔で≫



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