ひらりとハナビラ

「は、え…、  うそでしょ。」

「名前?どうしたの急に」

午前中の授業ですっからかんになった脳への糖分を補給するためにきた自販機の前で、
私は思わず自分の目を疑った。見覚えのある顔がどうしてここになんて思ったけれど、高校の校区なんてあの頃の小さな世界とは違ってずっとずっと広いのだった。

「どこを見てたの?バスケ部しかいないけど。
 あ、あの人金髪やめたんだ。名前は…なんだっけ、確か」


「日向順平」

「名前が他人の名前をあたしよりも覚えてるなんて、珍しいわね。」


いくらクラスメイトだって覚えられない私でも、そりゃあ知らないはずがない。
だって、彼は

「私の元幼なじみだからね。」



01.ひらりとハナビラ

―――――

はじめてしまった
日向君の捏造多いです


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