彼女の初対面事情

昨日チェレンが話をしたところ許可が出たらしくて今日から早速バイトに行くことになった。
チェレンの紹介なら大丈夫だろうということだった。

あたしがドジしたらチェレンの責任にもなっちゃうのか。


「お前が今日からバイトに入ってくれるってやつか?」

「あ、うん!いや、はい!」

「あー、別に敬語じゃなくていいぜ。
 同い年だろ?」

そわそわしてたあたしに話しかけてくれた男の子。
彼も高1らしい。

「オレはトウヤ。
 主に接客担当だ。よろしくな」

「トウヤくん?よろしく!
 あたしは苗字名前。接客らしいから色々教えてもらうかも…」

やばいっ、さっきから顔が赤くなってないかな…。
トウヤくんはかなりのイケメンだった。
トウヤくんが接客担当なら女の子がわんさか来るんだろうなぁ。


「トウヤでいいよ。
 そういえば、苗字はチェレンの友達なんだっけ?」

「うん、そうなんだ。
 ちょうど今月金欠で困ってたんだ」


トウヤが「そっか」と言って笑ってると、あたしにとって初めてのお客さんが来た。



彼女の初対面事情

(わ、本当にかわいい子が来た)



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