いじっぱり カミュ藍

付き合ってる前提のお話です。





愚民愚民愚民愚民愚民。


正直もううるっさいよね。



「みゅーーーーちゃーーーーんっ」

「黙れ愚民」

「なにそれひどいっ」

「黙れ愚民」

「おにーさん泣いちゃうよ!?」

「勝手にしろ愚民」



「ねぇカミュさぁ…」

「(なんかアイアイ…切れてる…?)」びくびく←

「愚民愚民ってうるさい」

「なっ…!」

「何?口癖なの?ならやめたほうがいいよ
そんな悪趣味な口癖。いちいち耳に触るから」

「ふん、貴様にどうこう言われる筋合いなどないわ」

「はぁ?言ってる意味わかんないの?
やめろって言ってるんだけど?」

「わかっていないのは貴様のほうだろう。
希望と命令の使いどころも分けられない
お子様になにを言われる筋合いはないと言っている」

「みゅーーちゃん、それは言い過ぎ。
お兄さんもさすがにおこぷんだよー?」

「…あっそ」

「アイアイ?」

「部屋に戻る」

「えっアイアイっ…
あらららら…」

「今のはカミュのせいだろ」

「ランランいたのっ!?」

「嶺二死ね」

「ひどいっ」

「む…なぜ俺のせいになる
俺はただ本当のことを言ったまでだ」

「それがいけねぇんだよ。
相手は15歳だぞ。思春期だのなんだの
いろいろ忙しいだろあいつも」

「…だからなんだというのだ」

「あんな直球で言ったら
あいつなら傷つくっつってんだよ!
てめぇはドアホか!」

「…!」

「ミューちゃん、謝ろうよ?」

「言われずともわかっている」













「美風、いるか?」



ためらいがちなノックだと思ったら
やっぱりカミュだった。


「なに」

我ながらぶっきらぼうな返事。

ドアが開き
カミュが入ってきた。


「その、さっきはすまなかった」









まさに開いた口が塞がらない、状態だった。

カミュが謝るなんて。


「言い過ぎた」

「…別に」


ずっと俯いてる僕に
カミュは何でか弱い。

「藍、顔を上げろ」


「なっ…まえ…」

ちゅっ



「お前が相手になると
なんでもうまくいかん。
だからどうすればいいかもよくわからなくなる。
だがお前のことが嫌いなわけではないんだ。」


それだけはわかってくれ


あのカミュが眉を下げて
素直になってる。



「僕も…いい、すぎた



ごめん」




これだけでも恥ずかしかったのに


「お前が素直になると
調子が狂う…」



とか言って抱き締めるから



「…ねぇカミュ…」

「うん?」



「好きだよ」







あぁ恥ずかしい。






Fin


このあとカミュは藍ちゃんを
押し倒せばいいと思いまs(

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