未来なんて




※中途半端、ネタバレ





君をこの3年間どんな気持ち過ごしたんだろう。
君も彼らと同じように輝かしい未来思い描いていたのだろうか。
とても無口な君は滅多に 自分の話をしなかったね。
長い間いつも隣に居たのに僕は未だに君のことをよく知らないままだ。
それでも、僕は他の誰より君を愛しいと思っているよ。
それだけは、本当のこと。
ねぇ、どうして僕は君に出会ってしまったんだろう。

いつか、こんな日が来ることは解っていて、避けられないことでずっと望んでいたはずだったんだ。ライナーも僕も何が正しいのか、間違いなのか解らない。今この時ですら僕らは迷ってるんだ。
でも、君がこの場に居なくて善かった。君を殺めることをしなくて済んだだけでも、神様が居るならその人に感謝しなくちゃいけないと思うんだ。

君はきっと覚えてないだろうけど、前に一度だけ二人で将来について話したことがあったね。

"私は何処にも行くとこなんてないし、みんなが思うような夢なんてないけど、ベルトルトの隣にずっと居れるならそれが一番いい。"

"そうだね、僕もそれがいいなぁ"

どうせ、みんな死んでしまうのに、そう思いながら聞いていたのにどうして今になってこんなに胸が痛むんだろう?残念だけど、君の願いはもう未来永劫叶わないだろうね。

君の進む未来のその先にきっと僕は居ない。僕らに未来なんてあるのかすら解らないけどきっと僕の未来にも君は居ないんだろう。
君の隣にもう二度と立てないと思うことがこんなにも辛いのに。
君が居なくて善かった。こんな姿を見られたら君は僕のことをどんな風に思うだろう。
嗚呼、ほんとうに、







Atgk
10巻ネタ。
特に意味もない。



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