「じゃあ、あんたたち、ポケモンと一緒に島巡りを楽しんでよ!あたしも、あんたらとのポケモン勝負を待ってる」
にっこり微笑んで期待してる、って言われて、ちょっとドキドキしちゃったかも。行きたいところに向かったみんなを見送って、ブティックの前を通ったら、真剣になってショーウィンドウを見てるリーリエがいた。
「服選び?」
そう聞いたらそれもありますが……って。
「命の遺跡にも、興味を示すかもしれません」
「命の、遺跡……?」
アーカラの守り神はカプ・テテフっていうみたい。遺跡に行くことを約束して、ホテルしおさいで大事な人と待ち合わせるって言ってたリーリエを見送ったんだけど、ちょっと気になることを言ってたような……?
「スカル団は、ポケモンさんを奪う、悪い人たちと聞きました。わたしたちは怖い人に出会わないよう、気をつけないと……」
島巡りの件であたしたちのジャマをしようとしてるのかと思ってたけど、マンタインに無理やり乗ろうとしたこともあったし、やっぱり油断できない人たちなんだろうね……。乗船所に行って、観光案内所に行って、ブティックを見直して、ホテルしおさいに向かった。
「……あっ、かなこさん」
「リーリエ!」
ホテルのロビーにいるリーリエに声をかけたんだけど、スカル団らしき人を見かけて、避けてたら待ち合わせた人と会えなかったみたいで、ここに残るって。かなこさんは試練ですよね、って言われたから、とりあえず先を目指すことにした。
(4番道路の先……)
4番道路を越えてオハナタウンに着いたら、先に着いてたらしいハウが勝負をしかけてきた。かーちゃんの特製パンケーキで元気いっぱいって言ってたけど…、どこで食べたんだろ……?
「いやー、いい勝負だったー!」
「うん!」
あたしと同じようにハウも、ハウのポケモンも強くなってるんだな……そう思いながら、勝負を楽しんだ。