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「おれー、マンタインと一緒にアーカラ島に行きたいんだー!」
「あ!それいいね!」

確かに!ライドポケモンに乗れるならきっと、マンタインにも乗れるよね!ロトムと約束したもんね、乗るって!ハウがさりげなく、博士のヨットがボロいって言ってて、ちょっと笑っちゃったけど。ビッグウェーブビーチで待ってるっていうハウと、博士と別れたら、リーリエが話しかけてきた。

「あの……かなこさんにお願いしてもいいでしょうか?」
「うん!」
「このコ……ほしぐもちゃんを……、元のすみかに、戻してあげたいのです」
「うん……」
「……以前お話したように、このコのお陰でわたしは、危ないところを助けられました。ですから、お礼をしたいのです!」
「……うん!そういうことなら、もちろん!」

トレーナーじゃないからあたしに頼るしかない、そう言うけど、リーリエは十分強いし、みんなの役に立ってるよ。そんなリーリエの頼み、あたしが断るわけないよ……!

「……ありがとうございます、嬉しい、です。とても、困っていましたから」
「そんな!あたしも、リーリエのお役に立てるのなら、嬉しいよ」

ふたりで微笑み合う。夜の穏やかな雰囲気と、アローラの優しい風が、あたしたちの距離を縮めてくれる気がした。

「アーカラ島でも、ご一緒させて頂きますね!」
「うん!じゃあ、またね!」

テンカラットヒルで、博士の持ってたイワンコを捕まえて、あ……、不思議な人との出会いもあった。ヒコウZを取ったら、

「光り輝くヒコウZ……、あなたのものになるわけね」
「……え?」

あたしの舞をご覧なさい、ゴルフクラブを持った女性は突然、Zポーズを踊り出した。

「大空からの衝撃!ファイナルダイブクラッシュ、ぜひ使いこなしてほしいものです」
「……あっ、あの!」

声をかける間もなく行っちゃった……。次の日の朝。マンタインに乗って荒波をくぐり抜けて、2つめの島、アーカラ島にたどり着いた。


bkm
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