【拡散性MA】見えない黒に堕ちてゆけ【MAD】_解説


この頁は、管理人がつくったMADの解説になります。

【拡散性MA】見えない黒に堕ちてゆけ【MAD】 (3:32)
http://nico.ms/sm21015333

本来こうしたことは作品を通して伝えられなくてはいけないので、こうした文章を掲載することは躊躇ったのですが、自分でも一度まとめてみようと思ったら結構な長さになったので掲載しておきます。

因みに以下の解説は、注意書きの「深読み」の部分に当たります。
よって、第一部最後まで未プレイの方は閲覧非推奨です。




この色は歌詞です。
この色は動画の映像の内容です。
この色は補足です。




















ウーサーは第一期戴冠作戦の被害者である。
マーリンは彼の肉体そして精神を『湖』でもって改造した。
『湖』は「断絶の時代」の遺跡である。
彼は同様に「騎士」を『湖』で作り上げた。
やがて彼はイグレーンに恋し、そして精神の均衡を崩した。
遂には、彼はその魔法使いから見捨てられたのだった。






君の瞳が定める方角に 悲しみを流してよ…

キャメロット→『湖』に浮かび上がるウーサー

第一期戴冠作戦におけるマーリンの調整によってウーサーの人格は破綻としたのでは?
彼は自分の悲しみをどこへやるかすら、調整によって覚束なかったのでは?





re-jestinie twefi,ret sttey-virier
tuwya,reedyie melektie-rye, mili-a
(もういいよ、笑わなくても。泣かなくても。)


パーティクル、ロゴ





ふるえる幼い手は夜明けの夢から覚めた
君が摘む花を踏みにじる眼差しを背に


剣サー→技ーサー→魔ーサー→モドレ

ここの「ふるえる幼い手」はストーリー中に生み出された騎士モードレッド。
彼はアーサーの因子(=「夜明けの夢」)から生み出された。
しかし「君」(=モードレッド)のアーサー達への思い(=「摘む花」)は踏み躙られる。
(→九章で彼は結局「裏切りの騎士」となる)





死に忘れた声は 光の意味を問う

モルゴース→エレイン→モーガン→アヴァロン

両親を失い、妖精の因子を取り込んで人としても外れた魔女達(=「死に忘れた声」)は、
キャメロットの繁栄(=「光」)の裏にあるものを忘れることはできない。





たれながす憎しみ 人の手は悲しい

ロット王とリエンス王の会話→"Excalibur"、"King Arthur"、"the unselected"

人と人は争う、それはやめることはできない。
リエンス王は使用している場面の直前に、「歴史に関わる」と言っている。人は争いの歴史を繰り返している。
エクスカリバーによる王の選別は「平民でも王になれる」というものではあるが、結局選ばれなかった者はおり、不平等が終わるものではない。





君の瞳が定める方角に悲しみを流してよ
刹那の命尽きて 息を奪う痛み響く


赤いビー玉に重なるウーサーの影、更に重なる剣サー、技ーサー、魔ーサー

原典ではアーサーはウーサーの息子。
アーサーがエクスカリバーを抜く条件に、「ウーサーとの類似点」があってもおかしくはない。
いうなれば、「ウーサーの因子」を継いだものたちとも言いかえることができるか?
「ウーサー」はその命を散らした後もアーサー達の中でまだ苦悩し続けているのか。





生きて、生きて生きて走り抜けた
少年の灯は沈み 僕を切り裂いてく
生きて…


回廊を走り抜けるような背景に、騎士達のカードが次々と現れる。

騎士達(=「少年」)は作られた命で必死に戦っている。
だが補給できる彼らはアーサー達の命よりも軽く扱われているだろう。(※推測であり、そうした描写はない)
彼らの犠牲(=「少年の灯は沈み」)の上に成り立つ身であるという事実はアーサー達に重くのしかかる。





(間奏)

キャメロット背景に、ロット王、ユリエンス王、魔女3姉妹の台詞抜粋





ひとつ、ふたつ増えては 消える事ない傷跡
君は遠くなる空に、生まれた意味を問う


第一部第一章「外敵と初陣」にて、薙ぎ払われるアーサー達→サイボーグの巨人

(騎士達の犠牲の上にありながらも、)アーサー達は呆気なく死んでいく。
(→「ひとつ、ふたつ増えて」いくアーサー達の墓)
その犠牲は何者にも代えがたい。(=「消える事ない傷跡」)
アーサー達は死の間際、「生まれた意味を問う」。
※動画投稿時はまだ第二部配信以前だったが、最後の「サイボーグの巨人」の素材となった人達も、「生まれた意味を問う」ているかもしれない。





捨てる事に慣れた 人の手を恐れて
死に忘れた声の 記憶は薄れ行く


ガレス→コルグリヴァンス→エレック→魔女たちと戦うアーサー達

騎士達の命は恐らくアーサーより軽い。(※前述)(=「捨てる事に慣れた」)
命を弄ぶ彼らを嘲笑いながら、同様に命を弄ぶ魔女達。
(※「せいぜい魔女に嫌悪を抱きなさい。私達は、その嫌悪を含めてあなた達の本質を嘲笑う」by.第一部第三章「暗躍」にて、モルゴース)

魔女達は自身をも嘲笑いながら、人の性を嘲笑い、妖精の因子を取り込んだのか。(=「人の手を恐れて」)
魔女達が何故そうなったのかの歴史を知る者は少ない。(=「死に忘れた声の 記憶は薄れ行く」)





君の瞳にうつる幼い夢 誰も知る事はなく
刹那の命はただ 悲しみを刻み続けた


アヴァロンに向かう剣サー→ニムエとの戦闘

ここにおける「君」はマーリン。
彼の戴冠作戦を知る者は少なく、(=「君の瞳にうつる幼い夢 誰も知る事はなく」)
(※魔女達は知っているので、厳密には「誰も知る事はなく」というのは間違い)
彼の手によって生み出されたニムエ(=「刹那の命」)は命令に従い、アーサー達に手を挙げる。(=「悲しみを刻み続けた」)





生きて、生きて生きて走り抜ける
少年の灯は沈み
涙さえ忘れた 姿に悲しみを流す


エクスカリバーを抜くアーサー達→マーリン→グィネヴィア

エクスカリバーを抜き、アーサー達(=「少年」)は懸命に闘う。(=「生きて、生きて生きて走り抜ける」)
そしてアーサー達はマーリンの計画を知る。(=「少年の灯は沈み」)
「涙さえ忘れた」マーリンに、憤り、落胆し、悲しむ。
※ここでグィネヴィアを出したのは何となく。マーリンの計画が露見した時に「住民の避難なんて無理ですわ!」と真っ先に市民の安全を思う彼女は為政者として、マーリンが良き助言者であったというこれまでのことと真実とのギャップに、実際に剣を交えるアーサー達に比べれば悲しみを覚えられる立場なのではと思ったから。





君の瞳は全てを許すように。背負う思い出もなく
誰かの手のぬくもりも知らないままに地に還る


パーティクルの上に、アーサーと第一型の騎士達→円卓模型とそれに重なる湖、それら全てと同時進行にゆっくりと浮かび上がるウーサー

ここの「君」は、ウーサー。
マーリンによってウーサーに施された修正は、彼を本来の姿から大きくかけ離したと考えられる。
ならば、彼本来の姿を覚えているものはいるのだろうか? それは彼と言えるのか?
違う人間と言うのなら、物語で活躍したアーサーや第一型の騎士達と違って、「背負う思い出もな」い。
本当に欲しかったものはイグレーンなのかそれすらわからない(=「誰かの手のぬくもりも知らない」)まま、死んでいったのだ。





生きて、生きて生きて走り抜けた
少年の灯は沈み 僕を切り裂いてく


剣サーv.s.モドレ→技ーサー→魔ーサー

ここは安直。
「生きて、生きて生きて」で剣サーとモドレさんの剣戟が合うように、
「走り抜けた」で技ーサーがエクスカリバー発動して駆け抜けるのに合うように、
「僕を切り裂いていく」で魔ーサーがタラスクスに斬りかかる。





生きて…

『湖』を背景にテキスト、フェードアウトしつつウーサーの影がちらりと

英語が合っているかわからない間違えていたので、
意図していた内容を日本語で記載したのが、ページ上部の緑字である。




※参考
歌詞:http://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/15460.html
元々作者様は、どういう思いで作詞されたか:http://piapro.jp/t/6zaa



(20131009)

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