今日も太陽が出ていてポカポカしている。季節も梅雨が終わって夏になりつつあるが、今日は少し肌寒かったりする。授業も出る気になれないので屋上に向かった。
「…あ、あなたは。」
「よぉ。」
屋上の鍵をこっそりとってきて開けたら"コート上の詐欺師"で有名な仁王雅治が先に座っていた。
「あの、どうやって…」
「プリッ、それは内緒ぜよ。」
「そうですか。」
「つか、お前さんもサボりか?」
太陽に照らされてる彼の銀髪が輝いていて綺麗。彼とは全く面識がなく中1の時に委員会が同じだっただけだ。正直、向こうは覚えてないだろう。
「そうだけど、先客いたしやっぱり戻るね。」
ぱしっ
「待ちんしゃい。せっかく来たんじゃき、いたら良いじゃろ?」
「…でも。」
「もしかして俺がいやか?」
彼といたら気まずくなりそうで教室に帰ろうとしたら彼に腕を掴まれて動くことができない。それになんで嫌いという考えになるのかがわからない。
「いやとかじゃなくて…」
「じゃあ、一緒に寝るぜよ。」
「ひょわっ」
「くくっ、色気のない声じゃな。」
「いきなり引っ張らないでよ!」
腕を引っ張られ彼のところにダイブ。ちょっと密着しすぎじゃない?と思うのだけど…
「あ、なまえのこと前から好きじゃったから。」
「はぁ?」
「ダメか?」
「ダメじゃないけど…」
そのまま彼と太陽に抱かれて眠ることになった私。ドキドキしたのはまだ内緒の話。
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