小説 | ナノ


▼ プリン




プリン



『………』
名前よ、この状況はどうしたらいい?

「ささっ食べて、食べて!」

私の目の前にあるこのプリンはなんぞや

『ってか都筑サンなんで家にいるの』
起きたらあんたの顔があってビックリしたわ!
「あー巽が名前ちゃんが風邪ひいて寝込んでるから見舞いいってやれって」

『それはわかりましたが何故プリンがここに…』

「あれ、前にプリン好きっていってなかったっけ」
あ…だから作ってくれたんだ……
しかし……

『食べたくない…』

「えッなんか言った?」
『何もナイですヨ?』

「あっでも食べれる?あっあーんしようか?」

『はっ!?そんなウインクされても』
て、天然なのか!?無自覚さんか!?

「はい、あーん」
そうこうしてるうちにスプーンがァァァ

し、仕方ない…!ヤケクソだァァァ!!!


ぱくっ


『あ、あれ?おいしい……』
私味覚バカになってしまったのか!?

でも…

『都筑さん…、』

「ん?」

『その、作ってくださってありがとうございます…』

「あっそれ巽が買ってきたんだ」

『は?』

買ってきた…?
どーりで美味いわけだぁぁァァ

「あ、俺が作った方が…」

『結構ですー…』

ツッコむ気力もねぇ…


((おはよーございまーす))
(おや、名字さん)
((あれ、巽サンが買ってたんですネ…))
(都筑さんが作るとますます悪化するでしょうが)
((ひでェな、 おい))

なんか中途半端ー

しかも甘いのか…??

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