▼ *されどマッサージ
龍己に弟がいるよ!
「兄貴ー」
「えっ」
「何…?」
不機嫌な弟だけがやってきた。いつもは霞と来るのだが霞がいない。
「霞は母さん達に着いてったから…俺だけ。」
「そうか。お昼だからご飯食うか」
「いや、シャワー先貸してくんない?汗かいた」
ヤバい。フロにはアイツが住み着いている。ただでさえあんな人外を見たら名前は確実驚く。しかもオレが口止めしてもすぐ喋る。
「シャワーじゃなくタオルで拭けば…「え?シャワーあるだろ」
そう言ってズカズカとフロ場に直行していく。
オレが名前の服を掴む前にフロ場のドアを開けるのが先だった。
「龍己ー!アレッ?」
「おー!邪魔してる…」
バタン
名前がゆっくりドアを閉めて真っ青な顔でオレを見る。
「何あれ、兄貴…」
「…住み着いてる」
「住み着いてる!?」
まぁ若狭だけなら良かったんだが厄介なやつが一人いた。
鷹巣。
オレはとりあえず、フロ場で名前に経緯を話した。
「へぇ〜!弟もいたんだね!」
「結構可愛い顔だなー」
「これでも兄に似てるんですが…」
若狭も鷹巣も名前に興味深々だった。それはもう名前が疲れるほどに質問していった。
「あ゛ー…疲れたー」
「一旦部屋行くか…「疲れた!?」
またオレの声がかき消された。
「わーっ弟くんも鷹巣の洗礼受けるんだね!?」
「洗礼なのか…?」
若狭がキラキラした目で鷹巣をみる。鷹巣はマッサージするのでワクワク気分らしい
「やってやるぜー!!」
「待て、鷹巣…!それは名前にとって後が酷だ!!」
「あ、なら大丈夫だから」
「だ、大丈夫だよー!そんな酷いことしないよー!」
「…若狭…」
「ひぃっ」
「とりあえずやった方が早いぜー!!」
テンションマックスな鷹巣が名前にタコ足を巻きつけていった。
もうお分かりだろう。マッサージが始まった。
「んぅ…!はぁ、ん…あっ…ソコは…はぅ…!」
思わず場の時が止まった。
「い、いいよー!!弟くんいい味だしてる!」
「若狭っ!おい!鷹巣!」
「んー?おー?気持ちいいだろー?」
「や…!いいかげ…んん…ぁん!」
「いいよ…「いい加減にしろー!!!」
オレの叫び声で名前に巻きついていたタコ足が離れていった。
タコ足に巻き付かれていた本人を見ると顔を真っ赤にして悶えていた。
「ーっ!!」
「タコツボマッサージ完了だ!」
「お疲れ様、弟くん!」
「昼飯にしようか」
「(コクコク)」
その後二人にはガチで叱った。
―――
ガチでやらかした。
まあこのネタ絶対したいよね!
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