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▼ スキスキ!

トウヤ視点



「トウヤっ!」

向こうからトウコが手を振りながら走ってくる。僕は人目を一旦確認しトウコに手を振り返した。いきなりだけど僕はトウコが好きだ。すごい可愛くて、見てるだけでも癒やされる僕の大好きな人だ。もちろんトウコには好きって伝えてないけど

「そんなに走ってどうしたんだよ?」

「トウヤ、今日何の日か分かる?」

正直分かる。今日は2月14日だ。バレンタインデーだ。でもここは知らない振りしてやり過ごすかと思う。別に天然を演じてはいない。


「何の日だっけ」

「知ってるくせに。」

トウコが笑いながら言う。バレてたか。

「なに?チョコくれんの?」

聞いてみた。こう言ってナルシストっぽく見えてたら嫌だけど。後、チョコは毎年貰っている。何で聞いたんだって話。

「ん、無いよ?」

「えッ」

驚いた。自分でもびっくりするぐらい変な声がでた。

「でもね、」

トウコが僕の方に近づいてくる。なんか含み笑いをしながら。なにか来るな、と思う頃にはあるフラグが立っていたと思う。

「ん。」

「―ッ!」

トウコとキスをした。フラグが立っていたとしても、僕は突然のことに頭が真っ白になるだ。

「トウヤ顔真っ赤じゃん」

そう言うトウコも顔がほんのり赤い。

「こ、これが今年のバレンタインサプライズ?」

「そうだよー。別に気持ちでもいいでしょ?」

可愛い。純粋に思った。キスされて気持ちが高ぶってたのか

「好きだ」

「え」

「あっ!?」

すごい焦りようだった。慌ててトウコを見るとトウコは赤い頬から真っ赤な頬に変わっていた。

「私も好きに決まってるじゃん」

お返事を貰えた。良かった、両想いだったのか。とすごい冷静だったのはどこかに両想いだと言う確信があったのか否か。あッまたナルシストっぽいことを言ってしまった。

「と、とにかく、どっか行こうか?」

心は冷静でも言葉は冷静じゃなかったみたいだ。

「う、うん。」


やっぱり、バレンタインは男のイベントだ。


(ホワイトデー楽しみにしてるからね?)
(うっ…)


――――
リア友ーっ。なんか変な口調だったらごめんよおお!
変だったら修正するから!

やっぱCPはゲロ甘が多いよね。反対にシリアスは私書けねぇや…。書ける皆様らすごいよ。

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