「うわあっ最悪!! 傘持ってない!!」

 放課後。家に帰ろうとして学校を出て5分程度経った頃、突然の大雨に見舞われた。ゲリラ豪雨って奴だ。雨の予報なんて出ていなかったはずなのに・・・! 急いで走ってとりあえず駅まではたどり着いた。もうすっかり全身びしょ濡れで、こんな状態で電車に乗るのも気がひける。けれどもこのままだと風邪を引くのがオチだし、帰らないわけにもいかない。さっさと帰ってしまおう、と定期を取り出そうと鞄を開けたその時、携帯に着信が入った。

「もしもーし」
「もしもし。なまえ、まだ学校におる?」
「侑士ー! ううん、今駅着いたとこ。突然雨降るもんだからビショビショだよ、これから電車乗るとこだよ。」
「ほんまに? この雨なかなか止みそうにもないから部活中止になったんや。跡部が車出してくれる言うから乗ってくんやけど、なまえも乗ってかんかな、思ってな」
「え、本当に?? 私今ほんっとに水浸しなんだけど、それでも乗って大丈夫なの?」
「タオル貸してくれる言うから心配ないで。じゃあ駅寄ってもらうように頼むわ。北口んトコで待っとって」

 ぷつ、と電話が切れた。こんなことなら学校で待ってればよかったなぁ。今日は侑士とは一緒に帰れないし、さっさと帰ろうとしてしまったから。まぁ、これから電車に揺られるよりは幾分マシでしょ。跡部くん家の車、久しぶりに乗るなぁ。いかにもって感じのリムジン。そう思っている間に目の前にその高級車が止まり、運転手をしていた執事さんが出てきて、ドアを開けてくれた。そこには侑士が居て、こっち、と手招きしている。

「わざわざありがとう。あれ、他のみんなは?」
「方向ごとに何車か分けてんねん。傘持っとる連中はそのまま帰ったし」
「あーなるほどね。跡部くんごめんね、お邪魔します」
「アーン、お安い御用だ。タオルなら忍足に渡しておいたからそれを使え」
「ほらなまえ、これ」
「あ、ありがとう」

 車内には運転手さん、跡部くん、侑士、私の四人だけ。この人数でこの大きさの車って、なんだかすごく贅沢だ。侑士はさっとタオルを羽織らせてくれて、「寒いやろ」と気遣ってくれる。なんだかんだ言って紳士だよなぁ。・・・まぁ、そう感心していたのも束の間ではあったのだけど。

「ほら、着いたぜ。明日も遅れんなよ」
「わかっとるわかっとる。ほらなまえ、降りるで」
「え? でも・・・」
「ええやん、ついでに寄ってき」

 到着したのは侑士の家。てっきり私の家まで行くものだと思っていたから。でも、最近大会に向けての練習で侑士も部活漬けで、時々一緒に帰ったりはしてもお家でゆっくりなんて随分してない。侑士の家も久しぶりだし、せっかく部活が中止になったんだ。お邪魔していこう。



 家に入った途端、ぐいっと身体を強く寄せられ、後ろから抱きしめられた。

「あー、久しぶりや、なまえとこうするの」
「・・・学校とかでよく人気のないとこでされてる気がするけど?」
「家では久しぶりやろ? 充電させてや」

 ぎゅ、と後ろから抱きしめられ、肩に顔を埋められる。やっぱり、ぎゅーってされてる時が一番幸せかも。侑士の腕は大きくて、私をすっかり包み込んでしまうから。大好きな人に包まれて、幸せじゃないはずがない。

「・・・にしても、他の奴ら車に乗せんでよかったわ」
「え?」
「気づいとらんの? 制服透けとるで」
「えっ!? あ、うわっ」

 言われて気がつく。白いワイシャツがすっかり濡れたせいで、ピンク色のブラが思いっきり透けていたのだ。今はさっきよりはマシだけど、駅にいた時なんてもっとはっきり見えてたんじゃ・・・そう思うとすごく恥ずかしい。

「全く、ほんまに鈍いな。心配にもなるわ」
「あはは・・・ごめん」

 心配してくれるんだなぁ、って思うと嬉しくなる。タオルを羽織らせてくれたのは、もしかしてそのこともあったのかもしれない。跡部くんしかいなかったとはいえ、見せたくないのには変わらない。

「侑士ん家に着替え置いてってたよね。着替えていい?」
「ああ、構へんよ。でも・・・」

 前にお泊まりした時とか、侑士の家に置いていった着替えがあったはずだった。さすがに濡れた制服のままは気持ちが悪い。そう思ってローファーを脱いで、部屋に向かおうとしたところ、

「先に、お風呂入ろか」

 するり、といとも簡単に身体をひょいとお姫様抱っこされて、侑士にお風呂場へと連行されたのだ。前言撤回、紳士なものか、このど変態。




「何も一緒に入らなくたっていいじゃん、そもそも侑士濡れてないのに」
「たまにはええやろ、一緒に入るんも。身体洗いっこしようや」
「いーやーだ。」

 脱衣所でいったん身体を下されるも、侑士はまたべったりと私にくっついてくる。ネクタイを慣れた手つきで解き、ワイシャツのボタンを一つずつ外していく。

「もー、自分で脱げるよ。」
「ええやろ、脱がしたいねん。なまえも俺の脱がしてや。」
「え、っ・・・本当、変態」

 さっきまで後ろからくっつかれていたのを、身体をくるりと反転させられて、向かい合う形になった。ほら、とでも言うように侑士は少しかがんで、私に脱がせやすいような高さにしてくる。そのまま侑士はまた私の制服に手をかけ始める。少ししゃくに障るけど、やられっぱなしも嫌なので、私も侑士のネクタイを解いて、ワイシャツに手をかけた。
 ぷち、ぷち、と一つずつボタンを外していくと、侑士の鍛えられた胸板が顔を出す。鎖骨も綺麗で、ドキッとする。ちょうどそこに、この間私がつけたキスマークがまだ残ってた。学校でこっそりくっついていた時、胸元をはだけさせてつけたキスマーク。私のだって印。見ていたらなんだかドキドキしてきて、顔が熱くなる。すると侑士に「ばんざい」って言われて、ワイシャツを腕から抜かれた。いつの間にか侑士は私のボタンを全て外していたのだ。急いで私も残りのボタンを外して、侑士にもワイシャツを脱がさせる。男子にしては細いけど、それでも運動部だ、やっぱり筋肉がついてて、雄っぽさにドキドキする。もたもたしてる私に構わず、侑士は私のブラジャーを取り払って、スカートのホックを外した。

「ほら、もたもたしとるとなまえだけ素っ裸になってまうよ」
「う、うるさいっ。」

 私も侑士のズボンのホックを外して、チャックを下げる。・・・これ自体、何回もやったことあるけれど、何度してもドキドキするし、正直興奮する。ズボンを下げて、侑士のボクサーパンツにも手をかける。イケないことしてる気分になって、恥ずかしい。そうこうしてるうちに私からスカートが落ちて、パンツも侑士の手によって下げられる。そっと、ゆっくりと侑士のパンツを下の下げていく。そして、取り出された侑士のおちんぽ。半勃ちくらいでも十分大きいそれから、目を離せない。すっかりえっちな気分に流されてしまっていることに気づいて、自分でも恥ずかしくなりながら、侑士を見上げた。侑士はクス、と笑って、「ほな、入ろか」と、風呂場へと案内してきた。

 風呂場にある小さな椅子に座らされて、後ろからぎゅっと抱きしめられる。侑士は私を後ろから抱きしめるのが好きだし、私も侑士に後ろから抱きしめられるのが好き。何も服を着ていないから、素肌と素肌が密着して余計にドキドキした。侑士は一旦離れると温かいシャワーを浴びせてくれて、蒸気で室内が温かくなる頃、身体をまた向かい合わせにしてきた。

「身体洗いっこしようや」

 最初からこれが目的だったんだろう。侑士はスポンジでボディソープを器用に泡立てると、私の身体に触れた。ドキ、とする。もう侑士に文句を言いようもなく、この状況に興奮し出している。どうしようもない女だなぁ、私。結局侑士の思うがままだ。私も泡を手にとって、侑士の鎖骨あたりに付けて、手で撫でていく。侑士の固い身体を泡が撫ぜて、その感触が卑猥だった。

「結構ノリノリちゃう?」
「うっさい。仕方なく、だからね」

 正直に言うのは恥ずかしいので、意地を張ってしまう。ふうん、と侑士はわざとらしく言った後、泡を持った手で私の両胸を洗いにかかった。

「っあ・・・や、侑士っ」
「んー? 洗っとるだけやで」
「アホ、こんなの・・・っ」

 侑士は両手でおっぱいを鷲掴んで、むにゅむにゅと形を変えて楽しんでいるようだった。泡のヌルヌルが変な感触で、指が時折乳首をかすめるから、気が気じゃない。おっぱいを揉まれてるだけでも気持ちいのに、すでに勃っている乳首に触れられたらたまらない。私はすかさず、侑士の胸元にも泡をつけて、円を描くように撫でていく。
 胸筋の割れ目をすっとなぞると、くすぐったいのか小さく声を漏らした。両手で胸を洗いながら、侑士の乳首にも触れてみる。最近、よくえっちの時に侑士の乳首を触ることがある。気持ちいのかわかんないけど、少なくとも嫌ではないようで、今日も侑士の乳首を指先でいじってみると、侑士はもどかしそうに吐息を漏らした。

「ふ、最近、よぉ乳首触るやん。好きなん? それ」
「んー・・・侑士、気持ちいかなぁって」
「そうか・・・こそばゆいんやけど、嫌いやないで」

 そう言った侑士の声音は色気を含んでいて、どうやら割と好きなようだ。素直に好きって言えばいいのになぁ、なんて思いつつ、乳首を優しく指先でくりくりしていると、仕返しとばかりに侑士の指も乳首を摘んだ。

「ひあぁっ! ゆ、ゆーしっ」
「なんや? 俺の乳首ずっとさわっとるから、てっきりなまえも触って欲しいんかと思ったわ」
「違、やぁあ、気持ちく、なっちゃうよぉ」

 クニュクニュと両手で乳首を攻められると、たまらなくて喘いでしまう。侑士は満足そうな顔で執拗に乳首をいじってきた。ヌルヌルとした感触と侑士の指で、いつも以上に甘い痺れが身体全身を駆け巡る。気持ちいい。その手から逃れたくて、わたしは泡を手にとって侑士に抱きつき、背中に腕を回す。自然と侑士の手も胸から離れて、少しだけほっとする。わたしは侑士の背中に泡をつけて、さするように洗った。

「わっ、くすぐったい」
「背中も弱いもんな、自分」

 侑士もわたしの背中を泡で撫で回した。くすぐったくて身体をくねらせてしまい、侑士に密着してしまう。すると侑士の胸におっぱいを押し付けることになってしまい、泡のせいでぬるぬると滑る。その感覚がいやらしくて、そのまま上下に身体を動かした。

「はぁ、っん、ん」
「っエロ・・・自分でおっぱい押し付けて気持ちいい??」
「あ、洗ってるだけ、だもんっ、ん」

 時々お互いの乳首がぶつかって身体が跳ねる。やばい、ぬるぬるすごい気持ちいい。耳元から侑士の吐息を感じて、侑士も感じてくれてるんだってわかった。腕を侑士の脇の下に差し込んで、もっと密着するようにさせる。そのまま侑士の背中全体とお腹も洗ってあげると、おっぱいに侑士のおちんぽの先端が当たって、ドキッとした。さっきより、おっきくなってる。

「なまえ」
「ん、っ」

 侑士に身体を引き上げられて、また首に腕を回させられた。侑士の腕はそのまま私のお尻に回り、くるくると円を描くように撫でまわす。

「んん、っふ、ん」

 割れ目を指がすっとかすめて、奥がキュンと疼く。それとは裏腹に侑士の手のひらは太ももへと降りて、足を撫で始めた。

「や、足やだぁ」
「なんで? こないに綺麗な足なんやから。もっと綺麗にしたらんと」

 侑士は密着していた身体を離して、私の足を片足ずつ丁寧に洗い始めた。膝、内腿、膝裏、ふくらはぎ、足のひら、指の間。普段触られないところまで泡で滑る手で触られる。

「はぁ、っん、んんっ」

 くすぐったい。内腿を触られると、近くで触られたがってるところが余計に疼いてもどかしい。そう心では思っても、素直に言うことなんてできないから侑士を見つめていると、その視線に気づいた侑士は私にキスをする。口を開いて、舌を入れて、深く、深く。ゆっくりと唇を離されると、侑士のと目が合う。標的を捉えた獣の目。時折見せるその視線にゾクゾクする。逃げられない、逃げたくない。

「ここ、ずっと洗って欲しかったんやろ?」
「ひゃ、っ」

 侑士の手が、ついに私のおまんこに触れた。指先でなぞるように触ってくるのがもどかしい。

「泡ついとらんのに、随分滑りええねんな。身体洗われて感じてたん、いけない子やね」
「んっやだ、そんなこと、っ」
「そんなことないわけないやろ? クリちゃんこないにしてよぉ言うわ」

 容赦なく侑士はクリトリスを摘み、指先で弄ぶように触る。侑士の指が二本、そっとおまんこの中に入ってきた。ゆっくりとそれを受け入れながら、私は泡を持って侑士のおちんぽに手を伸ばした。

「っなまえ・・・」

 色っぽく名前を呼ばれると、心が甘い痺れで満たされる。もともと良い声してるのに、そんな風に呼ばれたら、我慢できなくなってしまう。侑士のおちんぽに泡を塗りながら、下から上へと扱いてやると、侑士から色っぽく吐息が漏れる。それでもナカに入った指は止まらないから、私にも余裕なんて全然ない。泡と侑士の我慢汁が混ざってるのがわかってドキドキする。玉の方も泡をつけた手で触ってやると、おちんぽがまた大きくなる。感じてくれてるんだ。

「侑士のおちんぽ、またおっきくなったね・・・?」
「当たり前やろ、っなまえにこんな風にされたら、たまらんわ」
「えへへ、っあ、私もぉ、っおまんこ、気持ちぃ・・・っ」

 負けじと私の感じやすいところを重点的にいじってきて、クリトリスを指先で弾いた。

「そろそろ、流そか」

 侑士はおまんこから指を引き抜くと、シャワーを手に取りお湯を出した。中途半端なところで止められてもどかしい。早くイかせて欲しい。身体についてた泡がお湯に流されて、侑士はお湯を止めると私を立たせ、鏡の前にあるシャンプーとかが置いてある台に手をつくように促した。

「えっちにおねだりしてみ?」

 太ももからお尻を撫であげてそういう侑士は、お尻の割れ目におちんぽを押し付けてくる。早く、早く入れて欲しい。その一心で尻を突き出して、スリスリとおちんぽの先端がおまんこに当たるように腰を振った。侑士に向かってこんなことしてるの、いやらしすぎる。

「侑士ぃ、っこれ、欲しいのっ」
「これ、やないやろ? 俺に向かってケツ振って、ほんまに淫乱にも程があるで」
「あうぅ、意地悪、やらぁ」

 侑士はおまんこに先端だけズプリと差し入れ、またすぐに引き抜いた。早く、早く欲しいのに。たまらなくなって、私は侑士に向かっておまんこを見せつけるように、片手でお尻をつかんで開くように見せた。

「からだ、洗われて感じちゃう私のえっちなおまんこにぃっ侑士のおっきいおちんぽ、ジュポジュポして欲しいのおっ」
「ほんまに、っやらしいやっちゃなぁ」
「ひああぁぁあきたあぁぁぁっ」

 じゅぷっ! と侑士のちんぽが一気におまんこに突き刺さった。侑士のはかなりおっきくなってて、入っただけでイっちゃいそう。腰を掴まれて、ガツガツ奥を突かれ出す。

「は・っやぁ、奥ぅっ気持ちぃっゆーし、ゆーしっ!」
「俺も、気持ちええで? っなまえのまんこ、めっちゃ気持ちええ」

 パンッ!パンッ!とお尻がぶつかる音がして、犯されている感覚にとろけてしまいそうになる。侑士はそのままおっぱいを両手で揉みしだいてきて、首筋に吸い付いてきた。もうイっちゃいそう、と思ったその時、侑士は私の上半身を起こさせて侑士に寄りかからせると、私の両足を抱え込んだ。

「えっなにぃっ! こわいぃあっやあ、これやらあぁっ」
「ほら、っ前見てみ? っちんぽ入っとるん見える?」
「やぁあ見せちゃらめぇっ! えっちなの、ひあぁぁっ」

 目の前の鏡に私の体が思いっきり映されて、侑士のちんぽを咥え込んだおまんこがバッチリ見えてしまっていた。この不安定な体勢で、侑士のおちんぽは奥まで刺さってしまっている。羞恥で壊れそうになった。

「は、あかん、そろそろイこか、っ」
「はぁっうん、っイく、侑士のおちんぽでイくのぉ、っやあぁっぁああ!」

 侑士は私の身体をゆっくり回転させ、私の腕を侑士の首に回させた。向かい合った体勢でおちんぽがますます奥に突き刺さる。侑士は私を抱きかかえて、奥をぐちゅぐちゅと激しく責め立てた。

「はぁあぁっらめえええっ気持ちすぎゆのおぉぉイっちゃう、イっちゃうよぉぉおっ」
「あぁ、っ俺ももうイくわ、っ出る」

 びくびくびくんっ!!! 侑士が奥にちんぽを叩きつけて果てると同時に、私の体も大きく跳ねた。肩で息をしていると、侑士がゆっくりと下ろしてくれて、唇に軽くキスをした。


「久々やったな」
「まぁ、確かにそうだけど、さぁ」

 二人でゆっくり湯船に浸かる。侑士が足を開いて座り、その間に私が座って、抱きしめられている。時折侑士がおっぱいを揉んでくるので、その度にぱちんと軽く手を跳ねる。

「せやかて、びしょ濡れんなっとったなまえ見て耐えられへんかってん。いつかお風呂一緒入りたいなぁとはおもっとったし」
「だ、だからってさぁ・・・やっ当ててこないでよっ」

 侑士が後ろからぎゅっと抱きしめてくると、お尻の辺りに侑士のおちんぽが当たる。少し元気になってきているそれにドキドキする。

「なまえ勝てノリノリやったやん。もう一回せぇへん?」

 裸で密着していて、固くなってるちんぽを腰に当てられて、耳元でそんな風に、大好きな人に言われて。私は頷く他になく、結局侑士に散々イカされるのであった。

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